イー・ウーマン（ewoman）

どこかで見たことがあるような、という気になられましたか。実はちょうど2年前、まったく同じ質問を皆さんに投げかけました。
 
あれから2年間、米国ではトランプ政権が発足し、ヨーロッパでは英国のEU脱退が決まりました。お隣、中国では習近平政権がどうやら15年の長期政権を目指しています。北朝鮮では核ミサイル開発が加速しているようです。またロシアでは3月に大統領選が行われますが、選挙とは名ばかり、プーチン独裁政権がますます権力基盤を強化しているようにも見えます。中東ではISがようやく下火になっているようですが、2年前より今のほうが不安定化しています。トルコのエルドアン大統領も独裁の色を強めています。
 
日本の株価も、ご承知のように、米国の金融正常化（つまりは金利の引き上げ）観測を背景に、株価市場が大荒れになっています。ヨーロッパも金融の量的緩和からは脱出し、金融政策の正常化に向かいつつあるようです。日本だけがいつまでも極端な量的緩和を続けられるのか、そして政府はいつまでも国債を発行し続けられるのか、という問題があります。これも日本だけの事情で考えてはいけないかもしれません。
 
2年前よりはるかに国と国のつながりが強くなり、お互いに影響を受けやすくなっているようにも感じます。そうなってくると、やはり世界の情勢に目を配らなければなりませんが、みなさんは海外メディアのニュースを気にしてウォッチされているでしょうか。この1週間、この問題について皆さんと議論をしたいと思います。
海外メディアのニュース、ウォッチしていますか？




★藤田議長の過去の円卓会議より
・海外メディアのニュース、ウォッチしていますか？（2016年2月）
・中国の南シナ海進出、脅威ですか？
・経済記事、読んでますか？

• 2018.02.09
• 藤田正美 フリージャーナリスト、『ニューズウィーク日本版』元編集主幹