働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3491 開催期間 2018年04月13日- 04月20日
様々なご意見を有難うございました。NOと回答された方でも、お送りいただいたコメントからは、みなさまが、既にお持ちの情報からある程度ご自身の立場を決めておられるという印象を受けました。 今回俎上に乗るであろう上記4項目のうち、最も危険な改憲案からはじめたいと思います。それは、緊急事態条項の創設です。 ナチスの独裁は国会で民主的に立法された全権委任法によって成立したと思われる方が少なくないと思います。しかし、実際は違います。全権委任法は、ヒトラーがヒンデンブルグ大統領をして2回の緊急事態宣言を出させ、1回目で厳しい言論統制を行い、2回目でナチス反対派など約5000人を数日間で逮捕・拘束するなどに始まる恐怖政治を行い、ドイツを独裁した後に、議事堂の真正面に巨大なナチ党の党旗(ハーケンクロイツ)が掲げられ、武装したナチスの突撃隊員が議場内で議員を威圧するという異様な雰囲気の中の国会で成立しました。 即ち、全権委任法は、ナチスが緊急事態宣言により独裁を成功させた後に、独裁を正当化するために形だけ成立させたものにすぎません。 当時、ドイツには世界で最も民主的な憲法といわれたワイマール憲法がありました。 麻生副総理は、「ワイマール憲法がいつの間にか変わってて、ナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気が付かないで変わったんだ。あの手口学んだらどうかね。」と発言されました(2013年7月29日の都内の講演会で。ただし、3日後撤回された。)。この発言の中の「あの手口」とは、緊急事態宣言を指すものと解されます。民主国家をあっという間に独裁国家に変えてしまえる破壊的なパワーを持つのが緊急事態宣言です。 トルコでは、エルドアン大統領が、2016年7月のクーデター未遂を受けて「非常事態宣言」を出し、1か月間に、反対派3万5000人以上を逮捕・拘束し、8万人以上を免職や停職処分にし、報道機関131社を閉鎖しました。(BBCニュース)エルドアン大統領の強権政治は現在も続いています。 「あの手口」はナチスの歴史の中に存在するだけではなく、現在も使われています。 自民党改憲支持派は、『過激派の爆弾テロ事件、地震などの大規模災害などの緊急事態に備えて、緊急事態宣言条項を新たに憲法に定める必要がある』旨発言しています。 しかし、現憲法の下で、既に、これらの災害等に備えて、①災害対策基本法、②武力攻撃事態法、③原子力災害対策特別措置法、④石油コンビナート等災害防止法が、シッカリと整備されています。 これらの諸法に不足があれば、それを補強し又は新法を立法すれば、足ります。改憲は不要です。 憲法改正案の4つの項目を知っている方(YES)、知らなかった方(NO)も、上記の緊急事態条項の危険についてのご意見、または同条項の創設への賛否とその理由などをお寄せください。*イー・ウーマン編集担当より 円卓会議の投稿のルール「I statement(「〜べき」は使わない、など)」を守り、 「国民は〜」などではなく、自分の考えに限定して投稿してください。 掲載する投稿には編集にて 「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。 「I statement」とは、こちらをお読みください。★升永議長の過去の円卓会議より・憲法改正の手続き、理解していますか?・「違憲・無効」判決。憲法で一票の平等(人口比例選挙)が保障されていること、ご存じですか?・一人一票のニュース、理解していますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.