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会議番号:3561 開催期間 2019年09月13日- 09月20日
避難準備についての皆さんの回答を見ると、多様な答えがあり、個人差があることがわかります。この多様性や個人差は、とても大切です。住んでいる場所によっても、自宅の形態や構造によっても、さらには家族の構成によっても、避難すべきかどうか、どこにいつ避難すべきかが違ってくるからです。 浸水や地すべりの恐れのない、高台や高層住宅などに住んでいる人は、わざわざ遠方の避難所に逃げる必要はありません。夜間に雨の中を避難していて、犠牲になられた方がおられます。この経験に学ぶと、自宅が安全であれば、kyoko004さんや本の虫さんのように「自宅に避難」という判断は、正しいといえます。 ところで、昨年の西日本豪雨では、多くの方が自宅で犠牲になっています。テレビなどで「逃げ遅れた場合は2階に避難」と言われていたので、自宅の2階に逃げればいいと思い込んでいた人が多かったからです。気象変動の動向などを考えると、「自宅が安全」という判断が間違っていたのです。 岡山の真備地区の場合、ハザードマップを見ると浸水高さが5メートルとなっていたのですが、それを知らずに、手間がかかる遠距離避難を嫌って、自宅避難や垂直避難を決め込んでいたことが、仇になっています。 浸水では安全であっても、土砂災害では危険なところがあります。関東大震災の二の舞にならないよう、大火のリスクを避ける避難も必要です。さらには、火山の爆発や有毒ガスの拡散からの避難も、考えなければなりません。DiamondBarさんも、「ケース別の避難場所について再確認」と書いています。「敵を知り、己を知れば危うからず」で、災害の種別ごとに自宅が安全かどうか、避難が必要かどうかを、確かめておきましょう。 ところで、その安全性を主観的に判断してはいけません。綾oooさんのように、ハザードマップで確認したり、専門家の助言を得たり、地域のみんなで議論したりして、判断する必要があります。 さて、避難するかどうかの判断も大切ですが、どこにいつ避難するかの判断も大切です。指定された避難場所に避難するのが、かえって危険な場合があります。避難勧告や指示を待って避難するのが、かえって危険な場合があります。 「家にいた方がいいかの判断やタイミングについては話していません」(もろりんさん)など、避難時期について触れた投稿も複数ありました。 次回は、避難先と避難時期について、議論をしようと思います。「自宅から避難。準備はできていますか?」にYES、NOで投票の上、いつ、どこに避難するか、決めている場合は「どういう内容か」をお知らせください。★室﨑議長の過去の円卓会議より・あなたの地域、巨大災害への備えは十分ですか?・ネパール地震の支援。あなたが出来ることありますか?・地震発生から1週間。援助なしで生活できますか?
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