イー・ウーマン（ewoman）

基本は自宅避難ですが（yukodeluxe・東京都・48）

障害を抱えた子どもがおり避難所生活は困難なので、可能な限り自宅避難と決めています。土地柄、水害の想定はあまりしていなかったのですが、先日の台風の強風で近所の家の塀が壊れたりするのを見ると、これまで想定していなかった事態にも対応できる心構えは必要だと感じました。かといって、事前にがちがちに決めてしまうと判断を誤る可能性もあり、難しいところだな、と思います。

家族・親族で共有済み（雅映・海外・その他・56）

親族がそれぞれ遠くに住んでいることもあり、何かの時にはどうする、を共有しています。自宅にいると仮定して、「行政または管理業者の指示に従う」です。被災した側は指示に従って避難行動をとり、災害にあわなかった側は、適切な時期にそこに引き取りに行く、としています。気持ちとしてはみなぎりぎりまで家を守りたい、自分の家に守ってもらいたいのですが、非常時に個人行動や例外行動をとるのはややこしくなるのではないかと考えています。

役所のサイトで確認（DiamondBar・東京都・50）

改めて役所のサイトを確認したところ結構詳しく出ていました。地震で倒壊や火災の危険がない場合は無理して避難所に避難しなくてもいいこと。また洪水については、住んでいる区から他の地域に避難するというもの。区内全域が冠水するためですが、そんなときにどうやって移動するのか、実家まで行くとして実家は安全といえるのかを考えるとマンションに1週間いられるだけの水と食料を確保したほうがよさそうです。

阪神大震災を経験しましたが（あさーかす・大阪府・47）

この会議で、自分の緊張感が震災当時とまったく違うことを実感しました。非常用持ち出し袋を作り、避難場所（近くの学校）は家族と確認していますが、タイミングは考えていませんでした。警戒レベル4で避難を開始するということは知っていますが、議長の「避難勧告や指示を待って避難するのが、かえって危険な場合があります。」という言葉で、自分での判断はとても難しいと思いました。

タイミングは自分で？（unagi・東京都・58）

ハザードマップを確認し、水害のリスクがある地域であることは確認済みです。自宅マンションの階下が浸水したこともあります。避難場所は近くの高校と決めていますが、いつ避難するのかはまだ話し合ったことがありませんでした。豪雨のときは雨雲レーダーを見て、自分でタイミングを図るしかないのではと考えています。

判断と責任（真打ち・栃木県・50）

投稿にあたり、当たり前のことに気付いた。家族は、生活リズムや行動範囲が一律ではない。災害発生時に一緒に居る・連絡が取れるとは限らず、それぞれがその時、自分の身をどう守るかを考えておかねばならないという事だ。議長の仰るように主観に委ねず、専門家の意見が反映された情報を注視したい。15日付／讀賣新聞一面の、国土交通省の広告に『自分の避難を想像していますか?』とある。想像以上の事態にもなってしまう災害を、日常的に各々が考え続ける事こそが防災ではないだろうか。

考え中（n.dan　・広島県・45）

以前ハザードマップを見て、そこまで問題がないと感じ、家族と話し合うまではしていませんでした。いつどこにどんなときに避難するのか、円卓会議を読み、自分に置き換えて考えています。

自宅が避難場所と考えていますが（いぬいるか・東京都・59）

居住地域のハザードマップを見ても地滑りや浸水被害は無さそうなので、自宅（戸建）を避難場所と考えています。1週間はしのげる水や食べ物その他の備品をととのえ、自宅の中を点検して一番安全そうな場所を決めて、高齢の母に普段から伝えています。ただ、今回の台風15号被害を知って、課題は「電気」と思いました。照明や充電には備えているつもりですが、高齢者の命を奪うほどの「暑さ」にどう備えればいいのか。答えが見つかりません。

行政が指定している避難場所は、「みんなが避難すると狭くて入りきれない」、「高齢者などには遠くてたどり着けない」、「災害によっては危険にさらされることがある」ために、そこに避難できない場合があります。
 
その時のために、次善の避難場所としての「セカンドシェルター」が必要になります。「2方向避難」という原則があります。一つの避難経路が駄目になった時に備えて、もう一つの避難経路を用意しておくのです。
 
お寺や高層マンションなど、できるだけ近いところで、緊急時に避難できる安全な場所を、決めておくのです。その場合、コミュニティで話しあって場所を決め、先方の理解を得ておく必要があります。
 
さて問題は、いつ避難し始めるかということです。あさーかすさん、n.danさんなどからも「判断が難しい」「話し合っていない」という意見が届いています。
 
地域によって危険性は微妙に異なります。水位計や雨量計などの情報をもとに、避難勧告などの警戒情報が出されるのですが、その警戒情報がすべての地域をもれなくカバーしているわけではありません。
 
避難勧告が出ていないのに、濁流が押し寄せたというケースが少なくありません。また、河川の状況から自ら危険を察知し、率先して避難して難をまぬかれたという例もあります。自治体などからの指示待ちにならず、自らでタイミングを決める「マイスイッチ」が必要なのです。
 
勧告や指示が出されれば、空振り覚悟で安全な場所に避難するのは当然なのですが、気象庁などの予測情報に加えて、近隣の河川などの現地情報を組み合わせて、自らが避難を始めるタイミングを決めておく必要もあります。unagiさんの言葉にあるように「雨雲レーダーを見て、自分でタイミングを図る」といったことです。
 
パブリックな予測情報は、気象庁や自治体さらには民間の気象会社やＮＨＫなどのホームページや防災アプリから入手できます。事前にダウンロードしておき、すぐに情報が得られるようにしておく必要があります。
ローカルな現地情報は、ペットボトルなどで作ったマイ雨量計、近くの河川の水位変化、裏山のにおいや音などで、得ることができます。どのタイミングで避難すべきか、日ごろから地域の状況を観察しておき、避難すべき危険ラインを決めておく必要があります。
 
ところで、セカンドシェルターもマイスイッチも、個人で決めるには限界があります。「コミュニティ避難」に心がけるということで、地域で相談して計画を作り、一緒に避難するようにしてください。
 
さて、避難では、非常時の持ち出し袋の準備が欠かせません。2日目も、そして本日も、持ち出し袋は準備しているという声は多く届きました。
そこで、皆さんのお宅では、どのようなものを持ち出し袋に入れているか、何をもって避難しようとされているかをお知らせください。


★室﨑議長の過去の円卓会議より
・あなたの地域、巨大災害への備えは十分ですか？
・ネパール地震の支援。あなたが出来ることありますか？
・地震発生から1週間。援助なしで生活できますか？

• 2019.09.18
• 室﨑益輝 神戸大学名誉教授・兵庫県立大学名誉教授・減災環境デザイン室顧問