イー・ウーマン（ewoman）

出勤前に、もしもを想定した準備（jersey・福岡県・42）

大雨予報の出ている日の朝は水濡れして困る物は高所に移動、家族の避難打ち合わせ、近隣河川のライブカメラをWEBチェック、この頃は習慣になって来ました。引越して来た際にハザードマップを確認し過去に浸水被害のあったエリアだと知り、指定避難所では高さが無いので親族のマンション高層階に避難した経験も。準備情報が出た時点で早退、交通機関がストップする前に行動出来ました。一度増水した川の濁流に流されそうな車を目の前に見た経験があるので、迷いを捨て即行動を心掛けています。

うちの持ち出し袋（Jerryb・東京都・52）

１日分程度の食糧、包帯やばんそうこうなどの救急セット、古いバスタオル、預金通帳とはんこ、実印、手回し発電機のついたラジオ、アルミ毛布、キャンプ用の食器。子どもが小さい頃からの写真を入れたHDDの収納場所にもなっています。...というのが理想ですが実際にはまだ何もできてないので、今から防災用品戸棚を整理しながら作ります！皆さんの中身も参考にさせていただきます。

基本セットプラスアルファ（ナカサワ・東京都・49）

頂き物の防災セットがベースで簡易トイレ袋、LEDライト、ポンチョ、防寒シート、圧縮タオル、絆創膏、ウェットティシュ、笛などが入っていました。避難所では紙コップがコップとしても食器としても使え、さらにラップを組み合わせて何度でも使えると聞いたので、紙コップとラップも加えています。

うっかりしていました（Tosuku・東京都・59）

ストッカーに入れてある水や非常用食品とは別に用意していた非常用持出袋を調べてみました。防災頭巾、生理用品、防災ラジオ、乾電池、保存用食品多数、軍手、飲用水、懐中電灯などが入っていましたが、保存用食品は全て賞味期限が過ぎていました…。おかげさまで分かりました。食品も乾電池も新しいものに取り替えなくては。

準備と点検（真打ち・栃木県・50）

持ちだし袋は、準備と同様に点検も大事だと思った。その時、使えなければ意味がない。備蓄の食料も、保存は利くが定期的に期限を確認せねば。今ある物は、相当古くなっている。うっかりを防ぐため、使用・賞味期限は一覧にして換え時の目安にしたい。

備えはしていませんが（blueberry53・大阪府・63）

かつて非常用にと食べ物や電池などをまとめかけたことがありますが、保存期間などを考えると、いずれ忘れてしまい、いざという時には役に立たなくなるという気がしてやめてしまいました。最近は、いざという時に最初から非常用品に頼るよりも情報を得て上手に動き回ることの方が大切に感じています。幸い大きな病気を抱えていないので飲み水をいかに確保することだけをまず考え、そのあとは救援を待つようにしたいと思っています。

災害時のために準備しておくグッズは、「避難生活に必要なもの」と「避難行動に必要なもの」に分けられます。さらに、そのうちの避難生活に必要なものは、「避難所で必要なもの」と「自宅で必要なもの」に分けられます。
 
このうちの「避難所で必要になるもの」で、避難所で得ることができないものを、非常持ち出し袋に入れておくのです。避難所に、医薬品や充電器などが準備されているなら、それを持ち出す必要はありません。何もかも持ち出し袋に入れようとすると、重くなって運べません。
 
水や食料が避難所で配給されるのであれば、水は1日分程度、食料はチョコレートやカロリーメイトのような携行食で十分です。それよりも、メガネや入れ歯、持病の薬など、避難所で手に入らないものを用意しておきましょう。
 
身の回りの手当てや衛生管理に必要な、ビニール袋やウエットティシュ、絆創膏さらには三角巾なども、必要です。
 
それ以上に、子どもさんのおもちゃなど、これがないといけないと思うものを、入れるようにしましょう。通帳や印鑑は必要ありません。身分を確認できる保険証などのコピーがあれば十分です。
 
市販の「非常持ち出し袋」でも十分なのですが、レディメイドよりもオーダーメイドがいいように、自分に必要だと思うものをイメージして、袋に詰めておくのが正解です。
 
さて、「自宅で必要になるもの」には、ライフラインが止まったときや閉じ込められたときのための、非常食や充電器などがあります。この非常食については、Tosukuさんや真打ちさん、blueberry53さんなどがご指摘のように、期限切れに注意する必要があります。ローリングストックといって、定期的に非常食を食べ、新鮮なものに置き換えておくことです。
 
「避難行動に必要なもの」は、避難行動時の安全確保のために必要なものと、情報収集のために必要なもので、ヘルメットや靴、マスク、懐中電灯、携帯ラジオ、スマートフォンなどです。これらは、必ずしも持ち出し袋に入れる必要はなく、玄関横においておき、避難時に身に着けて避難するようにしましょう。
 
最後に、1週間お付き合いいただきありがとうございました。「いつ、何をもって、誰と、どのように、どこに」避難するかは、自分で考えて答えを出すようにしていただければ幸いです。


★室﨑議長の過去の円卓会議より
・あなたの地域、巨大災害への備えは十分ですか？
・ネパール地震の支援。あなたが出来ることありますか？
・地震発生から1週間。援助なしで生活できますか？

• 2019.09.20
• 室﨑益輝 神戸大学名誉教授・兵庫県立大学名誉教授・減災環境デザイン室顧問