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会議番号:3567 開催期間 2019年10月18日- 10月25日
政界では「年内解散」がささやかれています。解散には大義名分が必要で、自民党の内部に「憲法改正を掲げて総選挙」という声さえあります。円卓会議の投票では「NO=急ぐ必要ない」が大勢を占めていますが、投稿では「YES=急いだほうがいい」が勢いを盛り返しています。中身は決して対立的ではありません。 YESの立場でも、もりろんさんは「結論は急がないけど、本格的な議論は早く始めてほしいと思います。でないと国民がよく理解しないままどさくさに紛れて決められてしまいそう」と問題を投げかけ、きくぞうさんも「多くの時間を割いて議論し、国民の理解を得られるようにしてほしい」としています。 NOでは、n.danさんが「いろんな意見がもっと話し合われることが必要」と指摘しています。改憲には「熟議」が必要であることは、円卓会議の総意のようです。 憲法は法律と決定的に違います。法律は国民が遵守するルールを定めたものですが、憲法は国民が「この枠組みで国家の運営を行なってください」と権力者を縛るものです。日本国憲法の場合、敗戦という状況のもとで占領軍であるアメリカが主導して制定されました。当時としては最先端にある憲法でしたが、世界が東西冷戦へと動く中でUターンが始まった。アメリカは日本に再軍備を求め、保守政界からは「押し付け憲法」という批判する。それから60余年、中心課題は一貫して「戦争放棄」を定めた9条です。 300万人が犠牲になった戦争を体験した人たちは「平和憲法」を支持しました。しかし、戦争の記憶が薄れるに従い、「普通の国」への回帰が強まっています。 黒船さんは「日本同様に憲法で軍隊保持を禁じているコスタリカでは、義務教育の段階から憲法について盛んに議論するそうです。一方日本では、話題にすることすらタブーのような雰囲気があります」と指摘しています。 なぜ、そうなのか。憲法だけでなく、政治を論じることを憚る空気が、この社会に充満しているように思いませんか。政治だけでなく、歴史認識も同様です。日本はなぜ朝鮮半島や満州を支配下に置いたのか、アジアでどんな振る舞いをしたのか。学校できちんと教えていないことが、近隣諸国との関係に反映しています。 この分野の話は、議論より先に結論があって、刺々しい雰囲気になりがちです。 2kishir0さんは「顔の見える距離で」話し合うことの大事さを指摘しています。ネットは、同じ意見の人と繋がるにはとても便利なメディアです。でも、違う意見の人が理解し合うには、表情や声、口調という「気持ち」のやりとりが大事です。円卓会議のような議論の場を、顔が見える相手と行える工夫や努力を心がけたい、と私は思っています。 憲法改正というど真ん中の難問に、この一週間、取り組んでいただき、ありがとうございました。さあ、熟議の本番はこれからです。★山田議長の過去の円卓会議より・日韓摩擦。あなたが心がけていること、ありますか?・政治への無関心。蔓延していると思いますか? ・沖縄の民意。活かす方法はあると思いますか?
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