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会議番号:3574 開催期間 2019年12月06日- 12月13日
米政府は韓国に対して米軍の駐留経費の負担を5倍超に増額するよう求め、応じなければ在韓米軍の縮小や撤廃をすると、迫っています。北朝鮮の脅威を常に抱える韓国にとっては苦しい状況ですが、機を見るに敏というのか、中国の王毅外相が訪韓し、文在寅大統領らと会談しました。 王外相の訪韓は4年ぶりで、韓国が在韓米軍のTHAADミサイルの配備を認めて悪化していた中韓関係の改善が目的ですが、韓国が米国の要求に従わなくても、北朝鮮の首根っこを押さえている中国との関係を強化すれば、大丈夫だというシグナルを発したのだと思います。すかさずトランプ大統領は文大統領と電話会談、「まさか中国になびく、なんてことはないでしょうね」という“脅し”だったのではないでしょうか。米中のすさまじい駆け引きですね。 さて、米中に物申すとすれば、という問いかけに応えていただきありがとうございました。Blueberry53さんは、中国の途上国への強引な“支援”戦略をみていると、米国が「関税という強権を行わなければ相手の姿勢を変えられないのでないか」という意見です。unagiさんも、中国の脅威が増すなかで、「米国とだけでなくEU諸国とも連携を取りながら、中国を牽制していかないと将来取り返しのつかない事になる」と、危機感を表明しています。米中貿易戦争は、迷惑な対立ですが、中国の世界戦略という文脈でとらえる必要があるということでしょう。 いぬいるかさんは、米中貿易摩擦が世界経済に与える影響を考えれば、トランプ大統領は、一筋縄ではいかない中国に対して「押すばかりでなくとくには引いてみたらどうか」と提案します。トランプ大統領は、米中協議が長引くのもいとわずだと言いますが、真打ちさんが指摘するように、米中互いの制裁合戦による国民の不自由さは、民主主義国である米国のほうが表面化しやすく、「制裁による不自由さは、やがて国民の総意となり、政権非難へと発展するだろう」と予測します。来年秋の大統領選を見据えるなら、いったん「引く」のも「あり」だと思いますね。 長期的にみれば、貿易だけでなく安全保障も含めた米中の覇権争いは、これからも続くでしょう。そうであるなら、にしひがしさんが言うように、「日本がどういうスタンスで外交、防衛、貿易、民間交流を進め、これからどういう形で中国と米国と関わっていくかを、明確に示していくことも大切」ということになると思います。米国の言いなりにはならず、かといって中国にもなびかない、という独自のスタンスを保つには、経済も外国も、もっと磨きをかける必要がありそうです。 とくに技術の分野で、世界から求められるものを多く持てば、米中摩擦で双方が経済的に傷つくなかで、世界市場で漁夫の利を得ることもありうると思います。いつまでも公共事業の景気対策ではなく、研究開発に軸足を置いた政策を進めることで、米中貿易協議に一喜一憂する傍観者ではなく、両国に文句を言わせない技術立国になることをめざしてほしいと思います。一週間、いろいろなご意見をありがとうございました。★高成田議長の過去の円卓会議より・消費増税。「買い物」に変化はありますか?・横浜IR。カジノに行きますか?・日米同盟、安泰ですか?
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