イー・ウーマン（ewoman）

皆さん、こんにちは。国連広報センターの根本です。
近頃東京では、17色の輪っかのマークのピンバッジを胸につけている方々を普通に見かけるようになりました。この17色の輪っかは、貧困撲滅からパートナーシップ推進まで、経済・社会・環境に関わる17分野の世界目標「持続可能な開発目標」のシンボルマークです。Sustainable Development Goalsの頭文字をとってSDGs（エス・ディー・ジーズ）と呼ばれます。最近朝日新聞の「しつもん！ドラえもん」でSDGsが特集されていましたし、人気ドラマ「義母と娘のブルース」謹賀新年スペシャルでは、綾瀬はるかさん演じる主人公が企業でSDGsのプレゼンをする場面があったと聞きました。SDGsが広がってきていることを実感しています。
 
このSDGsは2015年9月に国連総会で全ての国連加盟国の総意で採択され、2016年1月から実施が始まっています。ゴールは2030年。先進国から開発途上国への国際協力や支援という文脈だけではなく、気候変動への対策や海洋プラスチック汚染の解消、国内の格差の是正などについて先進国も途上国と同様、当事者として達成することが求められています。2030年に向けて、経済・社会・環境を統合的にとらえた世界全体にとってのロードマップです。
 
このSDGsが生まれた背景には、日本にも大規模な気象災害をもたらしている気候危機や格差の拡大と社会の不安定化、紛争の増大と長期化など、このままでは地球を次世代につないでいけないという強い危機感がありました。その大原則は、人権に根差した「誰一人取り残さない」という考え方。つまり置き去りにされがちな少数者や弱い立場の人たちに対して、最初から対処してすくい上げる努力をすることが必要です。
 
私はSDGsの実施が始まった2016年の9月に「働く人の円卓会議」で「SDGsに取り組んでいますか？」をテーマに議長を務めました。その時のYESの比率は21％でしたが、実施がスタートして5年目、前回調査から3年半が経って、SDGsが取り組みとしてどの程度浸透しているのか、皆さんの投票結果を拝見するのが楽しみです。
 
定点観測の意味も込めて、前回同様、お尋ねします。
SDGsに取り組んでいますか？
まずは投票をお願いします。取り組み事例についての投稿もお待ちしています。






◆根本議長の過去の円卓会議より
・国際女性デー、知っていましたか？
・「SDGs」に取り組んでいますか？ （2016年9月）
・世界の貧困。2030年までになくせると思いますか？

• 2020.01.31
• 根本かおる 国連広報センター所長