働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3598 開催期間 2020年06月12日- 06月19日
この度、初めて「働く人の円卓会議」の議長を務めることになりました、土井香苗と申します。世界最大規模の人権NGOであるヒューマン・ライツ・ウォッチ(本部ニューヨーク)の東京事務所で日本代表をつとめております。ヒューマン・ライツ・ウォッチは世界約100か国の人権問題を調査し、解決にむけてアドボカシーを行っています。 人権/human rights の中核は、すべての人の尊厳と平等(=反差別)です。第二次世界大戦以降人権は、世界中で普遍的な価値として認められました。ナチスによるユダヤ人虐殺の反省などに基づくものです。 米国中西部ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に首を押さえつけられて死亡した事件を受けて、米国で、そして世界で、人種差別に抗議するデモが広がっています。背景には長年続く構造的な人種差別があります。 さてみなさんは、人種差別を実感したこと、ありますか? ヒューマン・ライツ・ウォッチに転職する前10年間ほど、私は東京で弁護士をしておりました。そして通常の弁護士業務の傍ら、難民申請者や超過滞在の外国人の子どもの弁護などのプロボノ活動をやっておりました。つまり、弱い立場におかれた在日外国人の話を聞く機会がたくさんあったのです。 その中で、困り果てた外国人を助けてくれるやさしい日本の人びとにたくさん会いました。しかし残念ながら、外国人差別などの人種差別を実感する機会がたくさんあったのが事実です。そして人種差別を受けても、これを禁止するルールや、助けを求める制度が日本にはほとんどありません。みなさんほとんどが泣き寝入りでした。 新型コロナウイルス感染拡大前の日本は慢性的な人手不足にあり、外国からの労働力を求めていました。私が住んでいる東京でも、目にみえて外国人の人びとを目にする日常的な機会が増えていました。今後感染が収束すれば、そうした状況に戻ることが予想されます。 日本にも、人種、民族、宗教、国籍などが異なるより多くの人たちと一緒に社会を生きる未来が来ることになるでしょう。今米国そして世界で起きていることをうけて、日本の私たちも今から、議論を始められればと思っています。 まずは「人種差別を実感したこと、ありますか?」にYES、NOでお答えの上、YESの方はその体験をお寄せください。海外からの方は、国名も教えていただけますか。NOの方も、人種差別について見聞きしたこと、今感じていることをお寄せください。
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