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会議番号:3658 開催期間 2021年10月01日- 10月08日
米中の対立が激化するなかで、経済と安保をにらみながら、岸田政権は中国とどう向き合っていくのか、みなさんに意見を求めました。自民党は変わる設問にYESと答えた人は中国に屈するなという傾向、NOと答えた人は対話を重視せよという傾向があるようです。 YESの回答者からは「日米同盟を基軸に毅然として対応」(blueberry53さん)という意見、NOの回答者からは、岸田さんの外相時代の中国とのパイプを活かしながら「対話を進める」(いぬいるかさん)、中国を敵視せず、「外交力を発揮してほしい」(Achikoさん)、「柔軟な対応をしてほしい」(unagiさん)といった意見がありました。 当面の焦点は、中国と台湾のTPP加盟申請ですね。「どこまで強い態度で中国と交渉していけるか注目」(kyoko004さん)、「経済的恩恵よりも、安全に交流が保てるか否かで見極める判断が最重要」(真打ちさん)といった意見が出ました。米国がTPPを推進していた時期には、自由貿易圏による中国包囲網という狙いがあったと思いますが、米国が離脱したいまでは、マレーシアやシンガポールなどからは中国の加盟を歓迎するとの声が出ています。 WTOやAPECに台湾が入っていることを考えれば、台湾の参加を先行させたうえで、中国に投資や公営企業の透明性やルールの順守というハードルを乗り越えてもらうというやり方が考えられます。日本はTPP参加国と協調しながら戦略的に動けるかどうか、「軍事力ではなく、分析力、頭脳を使ったしたたかな政策」(やっちゃん24さん)がTPP問題でも問われると思います。 新設された経済安全保障担当相に就任した小林鷹之さんは、就任会見で、経済分野で中国を完全に切り離すデカップリングは「非現実的」としたうえで、「依存や連携できる分野とそうでない分野とを戦略的に見極める」と答えていました。妥当な姿勢だと思いますが、中国に依存しない製品や部品を広げることによるコスト増が日本の経済力を低下させないように、安保と経済のバランスを考える必要があるでしょう。 7日夜、関東地方の人は強い揺れに驚いたと思います。災害レベルに達したコロナの感染拡大に菅政権は十分な対応ができたとは思えません。こうした危機管理の分野でも、自民党は変わったのか、今月末に予定される総選挙は、危機管理能力を選択する選挙になるかもしれませんね。 岸田政権誕生をめぐって、自民党は変わったのかどうか議論してきました。みなさんの参加とご協力に感謝します。ありがとうございます。なお、この設問に関連する私の見方は、こちらのコラム「情報屋台」に書きました。★関連テーマの円卓会議・自民党総裁選。期待する候補者いますか?(藤田正美議長) ★高成田議長の過去の円卓会議より・震災から10年、教訓を生かしていますか?・アメリカは大丈夫、だと思いますか?
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