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会議番号:3667 開催期間 2021年12月03日- 12月10日
今回もさまざまなご意見をお聞かせいただきありがとうございます。 「双方が生きていく上で必要と判断したときに自由に交わせる、二人を軸に考えられた契約・制度であって欲しい」(真打ちさん) 「結婚する当事者が一緒に生きていけるための制度であってほしい」(おがわさん) 多くの方がこのような意見を持たれていました。ki-yoさんも書かれていたように、日本は未だに100年以上前につくられた「家制度」に則った結婚制度になっています。同性婚だけでなく、ジェンダーの観点でも課題があると議論に上がります。「伝統的な家族観を大事にすべきだ」と主張する政治家もいますが、急速に変化する今の時代、“伝統”の必要性に疑問を持つ人も増えているのではないでしょうか。 「結婚は家のため、子孫を増やすためという時代は終わっている」とunagiさんがおっしゃるように、結婚=子どもと安易に紐づけてしまうと、「子どもをつくれない同性カップルは結婚すべきでない」といった主張や、不妊に悩むカップル、子どもを持たないと選択するカップル、生涯独身の人への差別思想にも繋がります。とある議員が「同性カップルには生産性がない」と発言したことも記憶に新しいです。脳科学者の黒川伊保子先生は、この主張を批判し、「人類は多様性があるから繁栄した」と述べています。*PRESIDENT Online 脳科学者が証明する「子供を持たない=生産性が低い」という考え方の大間違い シンゴパパさんは「結婚を選択しない人に不利益のない制度であってほしい」と、2020年の国勢調査によると、男性の4人に1人、女性の6人に1人は生涯未婚で、過去最高記録だそうです。すべての人のライフプランが「結婚・出産・育児」ということがあたりまえではなくなってきていることを忘れてはいけないと感じました。 また、いぬいるかさんは「旧来の家族観を持つ人も、新しい時代の家族も幸せであるための制度であってほしい」と書いていただきました。家族の形も多様化しています。ちなみに、デンマークでは家族の形は37種類。「二人の親とその親から生まれた子ども」という家族はたった55%(その他は、一人親と子どもの家族、一人親が子どもを連れて再婚した家族など)だそうです。人生100年時代、離婚もタブーではなくなり、家族の柔軟な変化がサポートされるスタイルが定着するかもしれません。 今回は、今の時代の結婚を改めて考えていただきました。次回は、もう一度同性婚に主軸を戻し、「同性婚法制化を進めるためにわたしたちにできることは?」をみなさんに問いかけたいと思います。“わたしたち”というのは、個人、メディア、企業などなんでもOKです。さまざまな立場からの“できること”のアイデアをお待ちしています。 ★木下議長の過去の円卓会議・LGBTQ+コミュニティの課題。自分事だと思いますか?★関連テーマのバックナンバー・渋谷区パートナーシップ条例。あなたは賛成?・コロナ禍。LGBTの人の課題、見えていますか?・あなたの街。LGBTの市民も住みやすいですか?
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