働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3667 開催期間 2021年12月03日- 12月10日
今回も、さまざまな体験や視点からのコメント、ありがとうございます。 今回はNOの投稿も届いていますので、はじめにピックアップしたいと思います。「同性であれ異性であれ、政府関与は不要」というShowgoさん。結婚制度がどうあってほしいかを考えるにあたって、根本的に法的制度であってほしいのか?という視点です。社会的・経済的な安定を得にくい状況にある女性たちにとってはこの制度に保障を求めることができますが、逆に国家が決めた法律に則った婚姻を通じてしか安定できないシステムはリスクが高いとも言えます。フェミニズム研究者の清水晶子先生はこちらの記事で、「婚姻制度は大きなバグのあるシステムだ。」と述べています。<VOGUE 夫婦別姓に同性婚……。課題は山積みだけれど、その前に知るべき「結婚の不都合な真実」。> YESの投稿からは、JIMAさんがニュージーランドのモーリス・ウィリアムソン議員のスピーチをご紹介。2013年、同性婚を認める法案の最終審議と採決の際に行われたものです。「同性婚を認める法案が通っても、関係ない人はただ、今まで通りの人生が続くだけ」というメッセージは、数年前の動画ですが、足立区の議員の「足立区が滅ぶ」発言の批判が広がった際に反響を集めました。<HUFFPOST 「同性婚を認めても、関係ない人にはただ今まで通りの人生が続くだけ」。賞賛を集めたニュージーランド議員のスピーチ> 「メディアでもっと取り上げることで理解促進につなげる」と投稿いただいたパフィンドーナッツさん。ジャーナリズムでもそうですし、最近は「きのう何食べた?」をはじめとしたエンタメコンテンツも理解へのきっかけになりますね。わたしが働く広告業界でも、同性カップルが登場するCMもちらほら見かけるようになりました。 シンゴパパさんのおっしゃるように、投票で意志を示し、同性婚を法制化することに賛成する議員を増やすことも非常に重要です。さまざまな調査で同性婚賛成派は過半数を超えているというのに、その声はなかなか投票結果には反映されていないようです。2021年の衆院選の最終投票率は55.93%。この低すぎる投票率も大きな問題かもしれません。 日本では身近な人と政治の話をすることはタブーだとされています。芸能人も政治的発言をすると“テレビで干されてしまう(キャスティングを避けられる)”リスクがあることも。同性婚法制化も、そのほかの社会問題も、このタブーを壊すことが社会を変える大きなきっかけになると思います。お互い敬意を持って会話できれば、意見が違ってもいい。とにかく社会的対話を起こすことが物事を前に進めるのではないでしょうか。この円卓会議も、重要な対話の一つだと思います。 タイムリーなことに、ちょうどこの円卓会議が開催されている期間中、東京都が同性パートナーシップ制度を来年度から導入する方針を発表しました。この流れが他の自治体や企業・病院などの機関、そして国をも動かす大きな力になることを願います。★木下議長の過去の円卓会議・LGBTQ+コミュニティの課題。自分事だと思いますか?★関連テーマのバックナンバー・渋谷区パートナーシップ条例。あなたは賛成?・コロナ禍。LGBTの人の課題、見えていますか?・あなたの街。LGBTの市民も住みやすいですか?
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