働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3670 開催期間 2022年01月21日- 01月28日
コロナ禍が始まって3年目、自宅で過ごす時間が長くなった方が多いと思います。かく言う私も、テレビを見ている時間が極端に長くなりました。そのほとんどはニュース・ワイドショーです。同じ時間に同じ司会者、同じコメンテーター、まあ自分でもよく飽きないなと思います。 もう何十年も前のことですが、こんな経験があります。ニューズウィーク日本版の編集長をしていたとき、ニューヨークのニューズウィーク本社で総編集長と話をしていたときのことです。「新聞やらテレビ、ラジオ、雑誌とニュースを得る手段はいろいろあるのに、それでもニュース雑誌が売れるのはなぜか?」と質問をしました。アメリカの人口は日本の2倍程度でしたが、ニューズウィークは何百万部も売っていました。日本とは大違いです。日本のマーケットは数十分の一です。もちろん外国メディアということもありますが、あまりにもニュースに興味のある読者が少ないということを感じていました。 そのときの答えは、アメリカには「ニュース・ジャンキーが多いのさ」というものでした。ジャンキーとは「中毒者」という意味です。1日の中で繰り返し、繰り返し、ニュースを読み、視聴し、さまざまな視点を吸収する人が多いのだと言います。日本ではあまり見られない現象かもしれません。 ここで注目すべきは「何が起こっているか」ではなく「どのメディアが何が起こっているかを、どう伝えているか」に読者や視聴者が興味を持っているということです。いろいろな情報の中から「自分が納得できる情報」を探しているということです。さすがに「メディアリテラシー」という概念が発達した国だと思いました。ここで私が「正しい」という言葉を使わなかったことに注意してください。メディアが伝える情報はどんなにメディア側が注意しても、やはりバイアスがかかります。だからこそ、それを受け取る側が自分で納得できる情報を探し、考えなければなりません。 これから1週間、皆さんと共に、メディアリテラシーをどう考えるかを議論したいと思います。 さて、あなたは、メディアリテラシーが高いですか? そうお考えになるのはなぜですか。まずそこからお聞かせください。★藤田議長の過去の円卓会議より・国際ニュース、よく見るサイトありますか?・今、車を買うなら、電気自動車?・対中関係、厳しくなっていると思いますか?
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