働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3670 開催期間 2022年01月21日- 01月28日
メディアリテラシーの話から始まって最後はずいぶん哲学的な話になってきましね。皆さんのコメントそれぞれに納得できるところがあります。私はこう考えています。事実は間違いなくあるのでしょうが、それは時間の経過とともにあるし、すべての事実を把握することはできません。たとえば政治家Aが政治家Bに何かをしゃべり、それがバタフライエフェクトで何かを引き起こしたとしても、その経過をすべて見ることは誰にもできません。だから人はストーリーを組み立てて事実を理解しようとしますし、メディアは自分が組み立てたストーリーを伝えようとします。しかしそれはどこまでいっても事実そのものではありません。 事実のすべてを知ることができないとすれば、私たちができることは何でしょうか。それはメディアが伝えることには欠けていることがあるということを常に頭に置いておくことだと思います。たとえばテレビの画面には映っていないところがあります(実際のところ、それは驚くほど広い部分です)。新聞や雑誌には書いてないことがあります。記者が自分の知り得た限られた事実からも捨象するからです。そういう意味でいえば、SNSはやはりかなり危ないメディアということができるかもしれません。ほとんど検証がないこと、同じ見方が集中しやすいこと、それに短いコメントが多いため思い切りがいいこと。言い換えれば、乱暴なストーリーが多いのです。もちろんこれは大手メディアにも言えることです。コロナ禍の最初のころに見られた「社会的同調圧力」などは、大手メディアがもたらすリスキーな圧力と言うこともできます。 最近、立憲民主党の菅元首相が、維新の党について「ヒットラーを思わせる」とツイートして物議を醸しています。政党をヒットラーに例えるのは、相当思い切った発言だとおもいますが、それをツイッターでやるのはいかがなものかというのが私の感想です。説明が足りないし、ヒットラーに関する歴史的な評価も必要です。あまりにも軽率すぎると思われます。こういうところがSNSの危険な側面だと思います。 1週間、メディアリテラシーについて議論をしてきました。とても深いところまで話が及んだと感じます。私たちにとって大事なことは、「何が正しいか」ではなく「何が正しいと私たちが考えるか」ということではないでしょうか。それではお前はそういう努力を毎日しているか、って? 申し訳ありません。とてもそこまではできません。ごめんなさい。★藤田議長の過去の円卓会議より・国際ニュース、よく見るサイトありますか?・今、車を買うなら、電気自動車?・対中関係、厳しくなっていると思いますか?
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