イー・ウーマン（ewoman）

どちらかというと、ですが（みろろん・海外・その他・49）

イギリス在住です。イギリスでも仕事をしていますが、最近オンラインで日本の顧客相手に仕事をはじめ、そちらにシフトしていきたいな、と思っていたところです。世界情勢は変わっていくので、今後どうなるかわかりませんが、故郷に帰りたいな、と思っている私にとっては日本円を稼いでいくことに不安があります。

外資系ITの営業活動を直撃（まゆみｔｍ・東京都・53）

欧州に本社を置くITソリューションの法人営業をしています。高額な料金支払いが「USドルもしくはユーロ立て年払い」のため、提示価格は変わらないのに円換算の支払い金額がどんどん上がるという苦境にみまわれています。ニュースを見ては「きゃあ！」と悲鳴を上げる毎日。事業内容によっては原料、サービス価格高騰による打撃が深刻な日本企業も多いはず。早く持ち直して欲しいと願うばかりです。

物価上昇（パフィンドーナッツ・埼玉県・53）

原材料・エネルギーの価格が上昇しています。円安で輸入に頼る日本は、さらに物価高となることは目に見えています。給与が上がらないのに物価が上がるのは、自分にとってはマイナス要因と言えます。

貿易赤字国にとって通貨安は悪（Showgo・東京都・54）

貿易赤字国の日本にとって円安が悪であることは自明で、スーパーで買うアメリカ産牛ハラミの高騰を通しても私の財布と胃袋を直撃しています。幸い世界基準のコアCPIである「食料（酒類を除く）及びエネルギーを除く総合」の急激な下落で影響は緩和されていますが、それさえをも日銀が阻止しようとしており、気が抜けません。日銀はまた、円安放置の姿勢をも鮮明にしていますから、黒田シーリングを突き抜けて147さらには160を目指す可能性もあり、夜も眠れない日々が続きそうです。

円安が続くことはいいこと？（シンゴパパ・静岡県・55）

ガソリンはじめ、輸入製品が高くなるという意味でマイナスです。加えて、部品を輸入して製品を製造しているメーカとしては、原価上昇による損益悪化も、半導体不足と合わせて二重苦の状況です。株高やインフレ2％を目指す国や日銀としては、円安はウェルカムかもしれませんが、国の通貨が安いことが続くことは、決していいことだとは思えないのです。

円安と購買意欲（真打ち・栃木県・52）

私は影響を受けない業種の為か、仕事で円安の実感はないが、業績が絶好調の企業から倒産に至る企業まで、他の要因に比べ明暗が顕著だと思う。また、輸入コスト増が販売価格へ反映される場合、購買意欲の低下を招く懸念もあり、私の日常的な影響は案外大きいと思われる。引き続き、動きに注視したい。

今のところはいいけれど（DiamondBar・東京都・53）

確定拠出年金はヘッジ無しのアメリカ株で運用していますが、株式の下落を円安がちょうど吸収した感じです。10年以上前に預けた外貨預金は日本円では1.5倍になり、運用資産には大きな影響は出ていません。生活面でも車に乗っていないのでガソリン価格上昇の影響もなく、輸入品の値段が上がることによる生活コストの上昇は実感がありません。今はいいけれど、今後の生活物価上昇や、海外出張や海外旅行での出費が増えるのを懸念しています。

皆さま、本当にたくさんの回答＆投稿をお寄せくださいまして誠に有難うございます。
 
まゆみｔｍさんは、お勤め先で「提示価格は変わらないのに円換算の支払い金額がどんどん上がるという苦境」に見舞われているとのこと。最近は、同じように円安の深刻な打撃を受けている企業にお勤めの方も少なくないものとお察しします。真打ちさんがおっしゃるように「増加する輸入コストを販売価格に転嫁したくとも、販売不振に陥る懸念があるため、そう簡単には踏み切れずにいる」といったケースも少なからずあるのではないしょうか。
 
「原価上昇による損益悪化も、半導体不足と合わせて二重苦の状況」とおっしゃるのはシンゴパパさん。確かに、部品などを輸入に頼るメーカーにとって、円安が業績面でのマイナス要因となっているケースも多いものと思われます。もちろん、マイナスの影響が及ぶのは企業だけではありません。「給与が上がらないのに物価が上がるのはマイナス」と感じておられるのは、パフィンドーナッツさんだけではないはずです。ここもとは、ガソリン代や電気代が値上がりしているほか、小麦粉、食用油、スナック類などの価格も軒並み値上がりして、円安のマイナス面は着実に家計に響いてきています。
 
Showgoさんが指摘しておられるように、今後も政府、日銀の政策方針が大きく変わらなければ、いわゆる“黒田氏シーリング”と称される１ドル＝１２５円レベルを易々と超え、一段と大きく円安が進行する可能性もないではありません。そうでなくとも、ドル建てで原油・ガスなどの価格が上昇するなか、そこに円安が輪を掛けて円建ての輸入金額を膨らませています。その結果、日本の貿易赤字が拡大すると、その分さらに円安が進みやすくなって一段と貿易赤字が拡大するという悪循環……。
 
現在イギリス在住のみろろんさんでさえ「日本円で稼いでいくことに不安」と感じておられるわけで、目下の円安進行がいつまで続き、どこまで進むのか、心配な気持ちを抱いている方もきっと少なくないことと思います。もちろん、こうした状況に積極的に対応しようと努力している方も最近は少なくありません。DiamondBarさんのように、手持ち資金の一部を「ヘッジ無しのアメリカ株」や「外貨預金」などで運用することを検討するというのも一つの方法であろうと議長は考えます。
 
あなたにとって円安の進行はマイナス要因ですか？　本日もたくさんの投票と投稿をお寄せいただきたいと存じます。
 
すでにマイナスあるいはプラスの影響が及んできているという方は、是非そうした状況を具体的にお知らください。また、将来的に危惧されることや不安に感じること、はたまた楽しみにしていることなどがありましたら、そういったことも教えていただきたいと存じます。どうぞ、よろしくお願いします。


★田嶋議長の過去の円卓会議より
・投資、していますか？
・SDGs経営やESG投資、興味ありますか？
・自分に合った保険（保障・補償）、選んでいますか？

• 2022.04.11
• 田嶋智太郎 経済アナリスト、日経CNBCコメンテーター