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会議番号:3681 開催期間 2022年04月22日- 04月29日
Yesが44% Noは56%、賛否が拮抗しています。評価が分かれるのは、「経済制裁の発動」は、微妙で、難しい課題をはらんでいるからではないでしょうか。 投稿も、意見が割れました。「YES」の側では、blueberry53さんが「最も強力な平和貢献活動。参加しない国は、侵略を容認しているとみなされます」。marco302さんは「何かをしなければと思う国民感情を反映した方法としては、(中略)経済制裁しかないのではないでは」と指摘しました。 悲惨な戦争を止めるため、軍事介入を伴わない行動で日本の意思を示す。「経済制裁」は、国際社会の一員であることを世界に表明することでもある、という考えです。 出来ることなら「両国の間に入って話し合いで解決させる」(シンゴパパさん)ような「対話」の場を設け、「調停」に一役買えば、「平和的手段」による貢献になるのですが、「ソ連を構成していた2か国の間に入って解決させる力がある国や組織は現状ない」(シンゴパパさん)という状況で「武力を使わないで行えることは、経済制裁くらい」(SallyChanさん)という結論になることは理解できます。 暴挙を「許さない」という意思表示を内外に示すのが経済制裁だとしても、「果たしてロシアに対してどれだけの圧力になっているのか」とSallyChanさんは懐疑的です。「ロシア国民を苦しめ、ロシアと取引のある海外企業を苦しめ、日本ではこの戦争を機会に悪いインフレが引きおこされている」と負の側面を指摘しています。経済制裁の副作用をどう考えたらいいのか、という問題提起です。 NOの立場であるCaribbean011さんは、「経済制裁も戦争の一つ、平和的ではない」といいます。相手に言うことを聞かせる手段であることは武力介入と変わらない、と。 制裁の効果を危ぶむ声もあります。yn58さんは「中国、インド等が参加しない中どこまで効果があるのか。逆にロシア国民を欧米敵視、プーチン支持に向けさせているように思う」。経済制裁はその国の経済を悪化させ、厭戦気分や指導者への批判が起こることを誘発させる戦術とされていますが、Diamondbarさんは「(ロシアが)むしろ一日も早い勝利を目指して、より過激な行動に出る可能性がある」と逆効果を心配しています。 Yesの立場であるシンゴパパさんも「エネルギー資源を断てないため効果は限定的」と見ています。ロシアは豊富な天然ガスや石油を欧州や日本に供給している。戦争の資金源になっている資源の輸入を止めれば、強烈な経済制裁になることは分かっていますが、各国とも「禁輸」に踏み切ることは出来ません。 効果的制裁とされたSWIFT(国際銀行間通信協会)からロシアを締め出すことを決めながら、ガスや石油の決済に抜け穴を設けたことも、エネルギー確保を妨げないという事情からでした。 日本はロシアからガス・原油の「輸入」だけでなく、サハリンや北極で資源の共同開発に参加し、大手商社などが「権益」を確保しています。これを手放すことは「資源に乏しい我が国の国益に反する」というのが政府の立場です。 「戦争を阻止する」という大義を掲げる経済制裁と、「国益確保」という国内事情。どう折り合いをつけるか、悩ましいところです。Mioさんは「世界経済という大きなメリットを享受するなら、痛みも同等に分け合うものと私は思う」といいます。あなたはどう考えますか? 制裁で何を目指すのか、国益とのぶつかり合いは、そもそも国益とはなにか、犠牲はどこまで許容できるか、世界にもたらす混乱は・・・、考えることは多々あります。「経済制裁は、平和的手段だと思いますか?」へのYes/Noへの投票と併せ、経済制裁そのものへのあなたのご意見をお寄せください。*イー・ウーマン編集担当より 投稿のルール「I statement」(「〜べき」は使わないなど)を守り、「国民は」「普通は」などではなく、「私」を主語として、自分の考えを投稿してください。 掲載する投稿には、編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。★山田議長の過去の円卓会議より・政治の「奢り歪み」は過去のこと?・ファミリーヒストリーと戦争。家族で話したことありますか?・沖縄の「慰霊の日」、知っていましたか?
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