働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3681 開催期間 2022年04月22日- 04月29日
経済制裁は、なんのためにするのでしょう?バイデン大統領は「ロシアに代償を払わす」といいました。国連憲章を踏みにじる暴挙に出たのだから「痛い目に遭わすぞ」ということでしょう。経済制裁は「ロシアを懲らしめる」手段のひとつです。 石油やガスの輸出が出来なければ財政が厳しくなって、戦争をつづけることが難しくなるかもしれない。 生活物資が入らず物価が上がれば民衆の不満がプーチン大統領に向かい、ことによっては政権が倒れるかもしれない。 どれも「かもしれない」という希望的観測です。本当にそうなるのでしょうか? 北朝鮮を例に取ると、制裁はかなり効いているようです。餓死者がでるほど経済は打撃を受けている。人々の暮らしは劣悪で、国家運営も厳しいようですが、ミサイル実験はどんどん進化し、政治は変わらないどころか、無法ぶりはひどくなっています。 真打ちさんがいうように「制裁手段で目指す最大の目的は、今以上の犠牲者を生まない為の戦争阻止」です。「武力以外で侵略国と戦うのは、経済制裁以外では今のところない」というBlueberry53さんの指摘もそのとおりです。 一方で「80年前、日本はABCD包囲網という厳しい経済制裁を受けてどうなったのか? 結果『英米の嫌がらせに屈するな』と、より戦争に向かっていったのが事実。ロシアも同じ状況ではないか?」という、えこりんさんの指摘はグサリを胸に突き刺さりました。 Diamondbarさんは経済制裁を「国際的な無視、村八分でもあり、学校のいじめや、会社でのハラスメント」に似ているといいます。問題児を孤立させるやり方です。痛めつけることは、その時点で勝利を確認する行為だとしても、世界平和という目標に近づく手段になるでしょうか? 第一次世界大戦で敗北したドイツは莫大な賠償金に苦しめられ、その反発と復讐心が第二次大戦の導火線になったとされています。 日本が戦争で負けたアメリカを仰ぎ見るようになったのは、叩き潰されたからではありません。戦後、圧倒的な経済力で日本を抱擁し、魅力的な文化や生活様式が日本人の心を掴んだからです。今で言う「ソフトパワー」です。 ロシアを変えるのは戦争だろうか? あの国のようになれればいいなあ、と思わせる魅力ある社会を示すことではないでしょうか。ベルリンの壁が崩れたのは圧倒的な豊かさが西側にあったからです。 ロシアを変えることはロシア人にしかできない。今はプーチンを支持している人たちが、もっと外の世界と交わり、自分たちの暮らしや社会・政治の在り方を考え直すようになった時、ロシアは変わるでしょう。 「縁を切る」「孤立させる」流れである経済制裁は、方向として逆のように思います。 「経済制裁は、対立と憎悪をあおるだけの道具だと思う」と言うえこりんさんは「憂さ晴らし」という言葉をなげかけました。みなさん、どう受け止めますか? 懲らしめることで、戦争は止まるか? 国は変わるか? プーチンの政治を変えられるのは誰か?ロシア以外の国(国民)が出来ることはなにか? ウクライナの深刻な事態は、様々な問いを私たちに発しています。 「経済制裁は、平和的手段だと思いますか?」に多くの人が投票してくれることを期待しています。YES/NOで答えてください。並行して、「経済で懲らしめる」ことが何をもたらすのか、あなたの考えを投稿してください。*イー・ウーマン編集担当より 投稿のルール「I statement」(「〜べき」は使わないなど)を守り、「国民は」「普通は」などではなく、「私」を主語として、自分の考えを投稿してください。 掲載する投稿には、編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。★山田議長の過去の円卓会議より・政治の「奢り歪み」は過去のこと?・ファミリーヒストリーと戦争。家族で話したことありますか?・沖縄の「慰霊の日」、知っていましたか?
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