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会議番号:3700 開催期間 2022年10月28日- 11月04日
習近平体制が3期目に入り、独裁色を一段と強めたことに、この円卓会議で「脅威」と感じる人は、いまのところ約9割です。 中国の共産党には、最高指導部のメンバーが68歳以上なら引退し、未満なら残るという「七上八下」というのが暗黙のルールとしてありましたが、今回の共産党大会で、党総書記の習近平氏はこの慣例を破りました。Caribbean011さんは「続投そのものが脅威」だと言います。これによって、「独裁者が生まれる素地ができた」からです。 これまでの中国は、毛沢東独裁が大躍進政策による経済の疲弊や文化大革命による社会的混乱などを招いたとして、集団指導制を敷いていましたが、習体制の続投と側近で最高指導部を固めたことで、習氏の「暴走」を止めることが難しくなりました。Kitさんは、「良識ある権力者は批判の余地を残しているものだが、その感覚が見られないのが残念」と指摘しています。共産党大会の閉幕式で、習氏の隣にいた前総書記の胡錦涛氏が引きずられるような形で退席する場面は、まさに「批判の余地」が消えていく場面のように見えました。 プーチン大統領が主導したウクライナ侵攻に見られるように、独裁的な指導者が権力を握ると、国際社会の反応などを見極めた合理的な判断ができなくなります。シンゴパパさんの言うように、「一番の脅威は何といっても安全保障」で、習氏の一存で台湾への武力行使が行われれば、日本を含めた東アジアも欧米も大混乱に陥ることになると思います。台湾が最大の供給基地である半導体のサプライチェーンも切れることになるでしょう。 香港に対して一国二制度の約束を守らず、民主的な運動を弾圧した中国を「恐ろしく感じた」というTosukuさんの意見に共鳴する人は多いと思います。夏休みに八重山諸島を訪れたというまうやんさんも、ターミナルに展示されていた尖閣諸島のブースを見て、東京では感じられない中台対立や尖閣問題を「現実的」と感じたと言います。たしかに、台湾有事や尖閣有事で、真っ先に火の粉が飛んでくるのは八重山諸島かもしれません。 習氏の続投による独裁的な体制強化で何が起こるのか、真打ちさんは中国富裕層の米国などへの移民を予想します。「自国の再建に心血を注ぐより、将来性ある国へ移ろうとの発想」だと見るからです。ウクライナ戦争で、ロシアからは若い人たちが大量に国外に脱出していますが、中国でもエクソダスが起きるかもしれません。若者が求める自由が遠のく一方、習氏の掲げる「共同富裕」が若者の起業家精神に水をかける可能性もあるからです。 習体制の続投で安全保障面での脅威は高まるという意見が出ましたが、どうなるのか、どうすればいいのか、考えてみましょう。「中国・習氏続投。脅威ですか?」という問いとともに、みなさんからのご意見をお待ちします。★高成田議長の円卓会議より・「核」の不安、高まりましたか?・ウクライナ情勢。日本への影響を心配しますか?・石油価格、気にしていますか?
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