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会議番号:3700 開催期間 2022年10月28日- 11月04日
3期目に入った習政権の中国はどうなるのでしょうか。ゼロコロナ政策による経済停滞に加えて、少子高齢化の加速化、不動産分野をはじめとする多額債務の処理、貧富の格差拡大など、みなさんの指摘する中国経済の問題点は、unagiさんの言うように、「経済大国としての成長の時代の終わり」に収束することになりそうですね。 中国は1990年代以降、グローバリゼーションの時代の果実をたっぷりと食べてきましたが、米中対立が長期化するなかで、世界市場ではなく中国経済圏に軸足を置くことになりそうです。となると、日本はどうしたらよいのか、ここで道を間違えれば、日本の衰退はさらに早まることになりかねません。 あさーかすさんは、経済の脱中国化がめざす道だとして、「生産拠点は国内回帰を目指し、サプライチェーンはASEAN諸国などに分散化して多元化する、などの方策が必要」だと提言します。シンゴパパさんも、「市場としては別だが、工場としては離れていくことも考えていく」という脱中国論です。unagiさんは、レアアースでの中国依存を脱する方策の必要性を指摘します。中国は世界最大のレアアースの埋蔵国といわれていますから、レアアースの確保は、大きな宿題です。 近年、食卓の魚の値段が高くなっている理由として、中国船による漁業資源の乱獲や国際水産市場での日本の買い負けが指摘されてきました。blueberry53さんは、これからの中国は「食料とエネルギー確保に強引な対応」をしてくると見ています。国民の不満を抑えるには、国をあげて、食料とエネルギーを確保しようとするからです。 日本は、エネルギー価格高騰の緩和策として、石油の元売り会社に補助金を出したのに続いて、電力会社やガス会社に補助金をだすことにしましたが、現在の負担を将来の負担(国債)で補う政策をいつまでも続けることはできません。経済力を強め、それに応じた通貨価値の上昇によって、中国などに食料やエネルギーの確保で、買い負けしないようにするのが王道だと思います。 1973年の石油危機で、高度成長を終えた日本を振り返ると、近隣諸国の韓国や中国が次第に経済力をつけていくなかで、日本国内の嫌韓、嫌中意識が出てきたように思えます。もちろん、韓国や中国内でも、アジアにおける日本経済の絶対性が崩れていくのを喜ぶ風潮も強まったと思います。いまの日中関係をみると、「中国に抜かれた悔しさと、日本を抜いた優越感といった、双方の感情にこそ、問題の根が潜んでいる」という真打ちさんの分析に頷くともに、中国の成長が鈍ったときに、その失望感のはけ口が台湾を含む近隣地域・諸国に向かうことを心配します。 習近平氏の続投は、私たちにとって脅威になるか、軍事面だけでなく経済面についても議論し、どう私たちが習氏の中国に対応したらよいのか考えてきました。すぐに答えを出せるわけではなりませんが、真打ちさんの言う「柔軟性」を持ち続けることが必要だと思います。そして、旅行でも、留学でも、ビジネスでも、文化交流でも、市民レベルでの交流を保っていくことは、政治的対立の過熱を冷ます効果があると期待したいです。この円卓会議での投票とともに、多数の投稿、ありがとうございました。★高成田議長の円卓会議より・「核」の不安、高まりましたか?・ウクライナ情勢。日本への影響を心配しますか?・石油価格、気にしていますか?
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