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会議番号:3717 開催期間 2023年05月12日- 05月19日
広島サミットへの関心は高いようで、円卓会議にも多数のコメントが寄せられています。広島での開催ですから、参加する各国の首脳たちに原爆資料館を見てもらいたいという意見が多くありました。「核兵器が使用された場所であり、平和について議論してもらうのにふさわしい場所」(DiamondBarさん)というのは、いまの世界を見れば、時宜にかなった見方だと思います。 「被爆の実相を知ってもらう」(Achikoさん)ことは、首脳たちに核の恐ろしさを改めて考えさせる機会になるはずで、そのうえで、核兵器の使用や脅しを断固として拒否し、「核兵器廃絶に向かう意思表明と宣言を期待」(Maki3さん)というのは、日本国民の共通する願いでもあると思います。 首脳宣言とは別に核についての特別声明が出されるとの情報もあります。首脳たちがどこまで核削減に踏み込むことができるのか、「『ヒロシマ』の価値が人類に共通する価値であるのかのバロメータになる」(Kylinさん)という視点で、サミットを見ていきたいと思います。 ロシアによるウクライナ侵攻は、地球規模の環境破壊に対する人類の挑戦に待ったをかけています。石炭への回帰の動きだけでなく、環境問題に回すべきお金を軍事に回しているからです。ウクライナへの支援も待ったなしの状況ですが、地球環境も待ったなしで悪化しています。「先進国による協調で、環境への負荷を減らしていくこともできる」(にしひがしさん)ということを首脳たちに訴えたいですね。 AI(人工知能)のルール作りも待ったなしで、G7の首脳には、安全保障の面からも議論してもらいたい問題です。首脳会議に先立つG7デジタル・技術大臣会合は、「民主主義の価値を損ない、表現の自由を抑圧し、人権の享受を脅かすようなAIの誤用・濫用に反対する」ことを閣僚宣言に盛り込みました。AIは「監視」だけでなく、「洗脳」にも好都合な道具です。「権威主義国の体制を守る道具ではなく、自由と民主主義を守る道具としてAIをG7各国が協力して育てられるようにする」(blueberry53)という決意と実践を急がなければ、自由で開かれた社会は、内側からも外側からも崩壊しかねません。 「長期化する拉致問題の解決への加速を切望する」(真打ちさん)という意見もあります。人権問題について、G7がどれだけの時間を割いて議論するのか、注視したいと思います。ウクライナの市民や子どもたちのロシアへの強制移動、ミャンマー国軍による少数民族への攻撃、アフガニスタンやイランなどでの女性に対する差別、世界全体のLGBTへの差別など、拉致問題も含め人権という観点からG7としてメッセージを出してほしいところです。 G7のなかでは、各国首脳同士の個別会談も準備されているようです。「地域の安定を目指した『日米韓』会談を成功させ、その先の『日米中韓』会談へとつなげて欲しい」(シンゴパパさん)といいう意見が出ました。日米韓の会談が「自由で開かれたインド太平洋」という名の中国包囲網の確認だけに終わることは、東アジアの平和と安定に貢献するとは思えません。中国との対話を含めた大きな視点での中国戦略を議論する必要があると思うからです。 今回のサミットには、インドのモディ首相、豪州のアルバニージー首相、韓国の尹錫悦大統領、インドネシアのジョコ大統領らアジア太平洋地域の首脳が招かれ、G7拡大会合に出席します。これらの首脳にとっての最大の関心事は、G7が中国にどう向き合おうとするのか、という点だと思います。 中国問題について、みなさんはG7で、どんな議論を期待しますか。広島サミットで、注目しているテーマはありますか、という設問とともに、考えてみましょう。ご意見をお待ちします。★高成田議長の過去の円卓会議より・ウクライナ侵攻から1年、あなたにできることありますか?・中国・習氏続投。脅威ですか?・「次世代型原発」新設へ。賛成ですか?<運営事務局より>投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。・自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿には編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。・議長からの各日の投げかけ(赤字部分)に答えた内容で投稿してください。
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