働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3717 開催期間 2023年05月12日- 05月19日
広島サミットの開幕を前に、岸田首相がNHKのインタビューで、「核兵器のない世界がどんどん後退している」と、現状を評価したうえで、サミットが「核兵器のない世界を目指そうという機運を盛り上げる転機にしたい」と語っていました。G7は核廃絶に向けて何らかのメッセージを出すことになりそうですが、「ポーズで終わらせるか、次世代に何を残すのか、冷静に見極めるつもり」(はなひろあかねさん)という視点は、岸田首相だけでなくG7すべての首脳に対して向けたいと思います。 さて、G7の影の主役は中国です。ウクライナ支援をめぐっては、ロシアへの間接的な経済支援ばかりでなく、武器供与という直接的な支援が懸念されています。アジア太平洋に目を移せば、台湾海峡の緊張はこの地域全体の不安を高めています。「G7として何等かの統一見解を示してほしい」(おがわさん)、「一丸となって実現可能な中国対策を表明してほしい」(まうやんさん)という声が寄せられています。 4月のG7外相会合では、中国に対して、①国際社会の責任あるメンバーとして行動するよう求める②グローバルな課題などでは協力する③対話を通じての安定的な関係を築く用意がある④台湾海峡の平和と安定の重要性の再確認、などを確認しました。首脳会議では、このうちどこを強調するかが問われそうです。「まず中国に敵対する姿勢ではないことを見せる」(unagiさん)という提案がありました。たしかに、けんか腰で臨むのは生産的ではないですね。 日米は、台湾海峡という言葉を首脳声明に入れようと調整していると報じられています。「台湾海峡」は2年前の英国サミット以来、“常套句”のようですが、中国の反発は必至で、「隣国でのG7開催ということもあり、強く刺激させてしまうことにならなければいいが」(しょこさん)という心配はもっともです。その結果、対話や協調のメッセージが打ち消されてしまうことになれば残念というしかありません。 4月に訪中したマクロン仏大統領は、ウクライナ和平への中国の仲介への期待を示す一方、中仏の経済関係を強化する姿勢を見せました。立派な仲介役が武器給与なんてしませんよね、というほめ殺しと、貿易や投資の実利で中国をロシア側に追いやらないという作戦でしょう。抜け駆けと評判は悪いようですが、「戦略的思考」のひとつだと思います。G7でのマクロン発言が気になります。「サミットよりも、開催後の中国がどう変わるのか、今後の動きに注目」(真打ちさん)という見方がありました。サミットの結果、台湾海峡の波高し、というのは避けてほしいですね。 グローバルサウスへの中国の影響力が強まるなかで、G7が対抗するには、「自由と人権を重視した安定した国づくりを支援する基本姿勢を共有するとともに、連携と分担して対応することが必要」(blueberry53さん)というのは卓見だと思います。それができてこそ、グローバルサウスをテーマにして、アフリカ連合の議長国、ASEANの議長国をG7に招待した意味があったということになります。 私がプレスパス(記者証)をぶら下げサミットの取材チームとしてG7をカバーしたのは、1987年のベネチアサミットから90年のヒューストンサミットまでですから、もう30年以上も前になります。その後もサミットをウォッチしてきたつもりですが、あまり変わっていないと思うのは、取材するメディアはハプニング的な新しい話題に飛びつき、首脳たちもその話題性でG7を盛り上げようとすることです。そういう意味で今回、注目されるのはAI(人工知能)への対応です。 みなさんがG7の首脳だったら、AIについて何を語り、G7としてどんなメッセージを発信しますか。本番の首脳会談でも議論になることを期待して、考えてみましょう。みなさんのご意見をお待ちします。★高成田議長の過去の円卓会議より・ウクライナ侵攻から1年、あなたにできることありますか?・中国・習氏続投。脅威ですか?・「次世代型原発」新設へ。賛成ですか?<運営事務局より>投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。・自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿には編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。・議長からの各日の投げかけ(赤字部分)に答えた内容で投稿してください。
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.