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会議番号:3718 開催期間 2023年05月19日- 05月26日
皆さま今日は。青山学院大学の古荘純一です。日中気温が急に高くなり、街ではマスクを外している人が増えてきたようにも感じますが、いかがお過ごしでしょうか。 今回の円卓会議のテーマは、発達障害のタイプの1つでもある「発達性協調運動障害、ご存じですか?」 としました。 発達障害者支援法では、「『発達障害』とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。」と定義されています。2004年に公布され2016年に改定されていますが、定義はこの条文がそのまま使用されています。 公布以前から、医学で、発達性協調運動障害は発達障害の1タイプとして分類されていましたが、発達障害者支援法では「その他これに類する脳機能の障害であって・・」という文言でふれるだけで診断名として表記されていないため、社会には浸透していないように思います。 ちなみに医学では、発達障害の英語病名が“neurodevelopmental disorder”と変更されたことに伴い、日本語も「神経発達症」に変更されつつありますが、一般には当面「発達障害」という用語が使用されると考えております。診断名に「neuro=神経」が加えられたことは、発達障害者支援法でいう「脳機能の障害であって・・」ということが医学診断名でも「『神経発達』の問題」と、より明らかにされたと言えるでしょう。他方で、支援法に述べられている3つのタイプの発達障害も、精神医学の分野では、診断名や定義が変更されており、支援の現場では多少の混乱も生じているようです。 今回は、発達性協調運動障害に焦点を絞って円卓会議を開催いたします。協調運動というのは、「なわとび」「逆上がり」「水泳」などの運動に限らず、「ボタンをとめる」「正確に字を書く」「自転車に乗る」など日常生活に密接に関係しています。 「発達性協調運動障害」、ご存じでしょうか?Yesの方は、知るきっかけとなったことをお知らせください。2022年6月に 「運動は苦手でもよいと思いますか?」というテーマで働く人の円卓会議を行いました。このことがきっかけであれば、その後の変化についてもお知らせいただければ幸いです。一方、Noの方は、どのようなイメージをお持ちかを投稿ください。 皆さまからの投稿をお待ちしております。★古荘議長の過去の円卓会議より・運動は苦手でもよいと思いますか?・マスクを外す。精神的な不安ありますか?・自分は発達障害かも、と思ったことありますか?
★古荘議長の新著をご紹介します!
『DCD 発達性協調運動障害 不器用すぎる子どもを支えるヒント』古荘純一著
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