働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3718 開催期間 2023年05月19日- 05月26日
投票結果は、YESの方が1/4程度で予想よりも少ない結果となりました。YESのおがわさんは「忘れていました」、ナカサワさんも「うろ覚えですが」と、イー・ウーマンピアの皆さんにも、浸透しているとは言えないようです。今後、発達性協調運動障害の概念をより一層啓発していかねばと思いました。 YESの綾○○○さんは、前回の円卓会議でご子息の発達性協調運動障害に気づいて、次男さんを毎月通わせているとのこと。大変うれしいご意見です。細かいことですが、rehabilitationはre+habilitationで「元の状態に回復する」という意味です。次男さんへの支援法は、機能を獲得・発達させる意味ですので「ハビリテーション」となるでしょう。学童期以降の発達性協調運動障害の人に対する、ハビリテーションの学術的・人的リソースがとにかく足りないのです。 YES のKitazakuraさんからは、運動会で脚を引っ張る結果となる、という意見をいただきました。発達性協調運動障害のある人が、同じルールで競技に参加するのは「公平さを欠く」ということになります。体育の授業は勝敗や勝ち負けにこだわりすぎるため、すべての人が楽しんで参加するスポーツが実行できていません。Noのシンゴパパさんからは、苦手な子も「楽しくサッカーをやってもらうことに注力」という貴重な意見をいただきました。発達性協調運動障害のある子にも楽しめるルール、練習を考えることは重要です。学校体育関係者の意識改革が必要と思います。 2021年に青山学院大学で開催しました第4回日本発達性協調運動障害(DCD)学会のテーマは、「DCDとスポーツ」です。その内容を書籍にまとめました。お二人のご意見に参考になれば幸いです。 本日はスポーツについてコメントをいたしました。会議3日目に向けては、幼児期の遊びや生活習慣、スポーツ以外の学校生活での不器用さについてご意見をいただきたいと思います。 発達性協調運動障害の人の割合は5~6%程度と推測されています。クラスに1人2人はいる計算になり、ほかの発達障害よりも多い可能性があります。また、他の発達障害と併存が多いことも指摘されています。会議1日目にもお伝えしました通り、協調運動というのは、「なわとび」「逆上がり」「水泳」などの運動に限らず、「ボタンをとめる」「正確に字を書く」「自転車に乗る」など日常生活に密接に関係しています。こうした協調運動の不器用さは、コミュニケーション能力獲得の問題や注意力の散漫さ、学習の問題よりも早期に目立ち始めます。それなのに、どうして見過ごされたのでしょうか? 気づかれないと、本人や家族は、どのようなことで困っているのでしょうか? 最初に「発達性協調運動障害、ご存じですか?」にYES,NOでお答えいただいた後に、ご意見をお送りください。お待ちしています。★古荘議長の過去の円卓会議より・運動は苦手でもよいと思いますか?・マスクを外す。精神的な不安ありますか?・自分は発達障害かも、と思ったことありますか?
★古荘議長の新著をご紹介します!
『DCD 発達性協調運動障害 不器用すぎる子どもを支えるヒント』古荘純一著
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