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会議番号:3718 開催期間 2023年05月19日- 05月26日
YESの割合はほぼ変化がないようです。見過ごされてきた理由についていろいろご意見をいただきました。 真打ちさんは、「将来的に困るようになるとの認識が社会全体に欠落していたためではないか」というご意見です。発達性協調運動障害に限らず発達障害は、社会の変化に伴って困り感が出やすくなったためと言えるかもしれません。 ひるねさんは、「できない子は、子どものころからの家庭での習慣付けが足りないとされてきたのではないか。本人は自尊心を持てず、親は自分たちを責めてしまうのでは」と、当事者および保護者の悩みが相談に結び付いていない実情を指摘しています。 シンゴパパさんは、「気づかれないと困るのは、その子の注意力が低いと思われたり、一緒に遊べないなど」と、ADHDなど他の発達障害が併存し、その陰に隠れているとお考えなのかもしれません。Maki3さんは、自身のお子さんのことを振り返って、発達障害かどうか相談することを躊躇されたようです。 puniさんは、「小中学校の体育等をなんとか乗り越えれば、あとはそれぞれの個性ということで避けて生きていけるのではないか」というご意見ですが、成人期以降も7割以上がその困難さが持続するとされています。 協調運動は脳神経でコントロールされており、神経疾患の側面も持っているのですが、診断カテゴリーが神経疾患ではなく精神疾患のカテゴリーに分類されています。病因としては神経学的な背景が推測されているものの、客観的な診断が確立されていません。発達性協調運動の人は、世間では「運動音痴」「運動神経が悪い」などと揶揄されることもありますが、神経疾患はもとより精神疾患という認識がまったくないのが実情です。精神科の診断は、専門家による症状の判断に加えて、”disorder=変調を来している“という当事者側の困り感を診断基準に加えていることが特徴です。 「神経疾患ではない」と言われたものの、精神疾患としての認識が乏しく、それ以降の診断にたどり着かず、自身や保護者の責任と思い込んでしまう。そのうちに、周囲と比較して自信をなくし、過小評価を受けるなど、二次的な影響がでている人も少なくありません。社会の認識が深まることを切望しています。 明日は最終日となります。発達性協調運動障害の方は身近なところにもいらっしゃると思います。どのように対応したらよいのでしょうか? ご意見をお待ちしています。★古荘議長の過去の円卓会議より・運動は苦手でもよいと思いますか?・マスクを外す。精神的な不安ありますか?・自分は発達障害かも、と思ったことありますか?
★古荘議長の新著をご紹介します!
『DCD 発達性協調運動障害 不器用すぎる子どもを支えるヒント』古荘純一著
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