働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3719 開催期間 2023年05月26日- 06月02日
アメリカの「デフォルト」、気になる人が9割。世界は繋がっている、ということですね。そんな中、米国から「大統領と下院議長が『債務上限引き上げ』で大筋合意した」とのニュースが飛び込んできました。どうやら「デフォルト」は回避されそうです。多くの人が心配していた「経済混乱」を避けるため、アメリカの与野党は「妥協」へと動きました。 当面の危機は回避されました。しかし、根本の問題が解消されたわけではありません。 今回の動きを見て「労使交渉と似ている」と思いました。日本では少なくなりましたが、労組がスト権を掲げて賃上げ交渉をする、あの構図です。共和党は「政府が借金を減らす努力をしなければ上限引き上げに応じない」と強硬でした。そこまで強く出られるのは、下院で多数を占める共和党の賛成を得なければ上限引き上げ法案は成立しない、という事情があるからです。 賃上げで労使が折り合わなければストライキで経済活動が打撃をうける、というのと同じで、大統領が応じなければ、デフォルトが起こり、国の支払いが止まってしまう。財政を「人質」にとって「歩み寄り」を求めるギリギリの議会闘争です。 ちょっと乱暴な言い方をすれば、財政を膨らませて政権党の人気につながる政策に思い切り予算を突っ込みたい大統領と、そんな勝手なことはさせない、共和党の要求する予算配分に配慮しなければ、借金増額は認めない、という争いです。 国庫はもう空っぽだから新たな国債を発行しなければ政府は支払いができない。迷惑するのは国民です。米国債の金利が支払われなければ「株価や景気動向などに影響」(Mioさん)「景気や金利や物価など生活に関わる点は特に気になる」(しょこさん)という不安がひろがっていました。 下院議長も大統領も「デフォルトやむなし」と腹を括ることはできませんでした。米国議会の「駆け引き」で世界秩序を大混乱に巻き込めば責任問題になります。両者は「折り合う」しかなかった。 「実際は債務の上限を引き上げることで、通常通りの経済活動をしていくと思います」(にしひがしさん)の予想通りの展開になりました。 当面の危機は回避されましたが、一件落着か、といえば、そこは怪しい。予算の膨張が上限に達するのは、これからも繰り返されるでしょう。米国の国会が与野党緊迫の状況が続く限り、起こりうる話です。 「それよりも気になることは、『日本は政府の無制限な借金を許している』ということです」とシンゴパパさんは指摘しています。日本には「借金上限」がありません。「GDPの2倍を超える借金をしても予算審議が普通に通過する国と比べると、経済リスクはあるとしても、歯止めがかかっている国の方が正常に思えてしまいます」(同)。 これだけ大騒ぎして借金問題を考えるアメリカと、異常を異常と感じないまま、やり過ごしている日本。少子化対策とか防衛費倍増とか、予算を膨らます話はいろいろありますが、借金が膨らむことに与野党も国民も関心が薄い、そんなようにも思えますが、みなさん、どうお考えになりますか? 「アメリカの「デフォルト」、気になりますか?」への投票と併せ、「日本の借金」について、たとえば「上限を設ける」ことや「予算の優先順位」など思うことを投稿してください。★山田議長の過去の円卓会議より・2023年度国家予算。注目している点、ありますか?・あなたの賃金。この5年で上がりましたか?・経済制裁は、平和的手段だと思いますか?<運営事務局より>投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。・自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿には編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。・議長からの各日の投げかけ(赤字部分)に答えた内容で投稿してください。
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