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会議番号:3720 開催期間 2023年08月18日- 08月25日
概ね7対1で、「戦う覚悟」に違和感を抱く人が大多数でした。核使用もありうる、というウクライナの戦況を見ても「戦うことによる損失は地球存亡にも関わる」(地球交響曲さん)という言葉にリアリティを感ずるこのごろです。 「戦争なしに平和を築く」という人類の大命題はどうすれば達成できるのでしょう。「戦争があって平和の尊さがわかる」というのが現実かもしれません。世代が変わり戦争の記憶が薄れると「新しい戦前」が始まる、という愚行を人類は繰り返して来ました。 過去の戦争を振り返ると、領土や資源など近隣との利害損得が発端になることが多かった。ウクライナ侵攻、台湾海峡の緊張、朝鮮半島分断など、「隣国」との関係が戦争のタネになりがちです。 日本は、北朝鮮、ロシア、中国と接しています。日韓関係も含め、日本は「外交が下手な国」ではないでしょうか。外交で大事なのは「近隣とのいい関係」です。「民主主義も自由もない国とは話が合わない」と責任を彼らに押し付けても解決にはなりません。面倒な国だからこそ、上手に付き合う知恵が問われます。 「中国との関係強化が日本の平和に繋がる」とレッズさんはいいます。日中関係が安定すれば、北朝鮮やロシアの脅威は減衰する、という指摘は当たっていると思います。中国とは「平和友好条約」を結び、産業の相互依存は日本経済の根幹を成しています。 欧州は「経済共同体」で「平和な欧州」を創った。長いこと戦争を繰り返しいたドイツ・フランスが戦争など考えられない関係になった。日本は中国と政治体制は違っても、経済を通じ相互の交流は増しています。14億人民に安定した暮らしを提供するためには日本との良好な関係が必要なことは中国も分かっているはずです。Futachanさんは「文化的・人的交流を進化・深化させる取り組みが必要」と指摘しました。 そんな中国に「敵基地攻撃能力」を持つミサイルを向ける、という政策は正しいのか。関係を険悪化させる方向に日本は進んでいます。背景にあるのが「米中対立」です。アメリカは、「中国は最大の競争相手」として日本の協力を得て対抗しようとしています。台湾海峡が戦闘正面になりました。 中国と戦うことになれば、日本の米軍基地が最前線になる。これだけでは十分ではないので自衛隊の装備を強化して米軍の指揮系統に組みこむ。米国は太平洋の向こうです。日本に頑張ってもらう。戦火が及んでも、それは日本の問題、というのが米国の立場でしょう。 アメリカが中東などで戦っている時は「遠い国の戦争」でした。今度はそうはいかない。日本は中国と戦争する気がなくても、道連れにされかねない。 日本の国益は「中国とうまく折り合いをつける」ことです。中国を敵視して関係を悪化させていいのか。台湾問題も「戦争に繋がらない解決」あるいは「問題を先送りして時の経過に委ねる」という方法はないものか。「戦争による決着は絶対ダメ」というのが日本の立場ではないでしょうか。 日本は「国際紛争を武力で解決しない」と憲法に謳っています。米国は「国際紛争を武力で解決するのをいとわぬ国」です。その違いが「米中対立」で露わになりました。 「国益」とは、国民が生命・財産を脅かされず、幸せな生活をおくることです。戦わず平和を目指すために、私たちは何をすればいいのか。Blueberry53さんは「自由と民主主義を守る国々と協力し、緊張感を維持しながら対話を深めていくしかないと思います」、Achikoさんは「いち主権国として外交(対話)をつづけることが、脅威と映る近隣との付き合いに必要だ」。「対話」「主権国」という言葉に重みを感じます。 この1週間、正解が用意されていない問題をみなさんと一緒に考えてみました。投票や議論に参加いただき、ありがとうございました。 私たちを取り巻く状況は急変しています。政治家が「戦う覚悟」を叫び始めた。政治家を選ぶのは私たちです。
◆山田議長の過去の円卓会議より
・2023年度国家予算。注目している点、ありますか?
・ファミリーヒストリーと戦争。家族で話したことありますか?
・沖縄の民意。活かす方法はあると思いますか?
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