働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3720 開催期間 2023年08月18日- 08月25日
「戦う覚悟」に賛同できない人が約8割です。終戦の日前後にTVや新聞で報じられた「戦争の悲惨さ」と麻生発言を重ね合わすと、Futachanさんが引用した「戦争は、爺さんが始め、オッサンが命令し、若者たちが死んでいくもの」という先人の言葉にリアリティーを感じます。 シンゴパパさんは「戦う覚悟が強調される時代の空気を許してはいけない」と指摘しました。Achikoさんも「舌禍も回数を重ねると正しいことになってしまいそうで怖い」といいます。黙っていると、声の大きな人の主張が時代の空気を作ってしまう。この夏「学徒動員」を描いたNHKのドキュメンタリー映像「雨の神宮外苑」を見た方もいると思います。学生たちは喜んで戦場に行ったわけではない。「気がついた時、戦場に行くのは嫌だと言える状況になかった」。生きて帰れた人は口々に言っていました。「戦争反対」と言えば「非国民」とされ、あるいは特高警察に検挙される。そんな時代でした。 今は、そうなる前に声を上げることができます。この働く人の円卓会議では「我が身が先鋒で進むことができますかと問いたい」(やっちゃんさん)「戦う気がない人間が勝手に「覚悟」と騒ぐのは自衛隊にとっても迷惑」(まさん)など違和感を表明する声があがりましたが「世間の空気」はどうでしょうか? 「日本を含む地域の平和と安定に資する戦略的発言を評価したい。発言を裏打ちするには日台外務防衛当局の連携も必要だ」(産経新聞8月10日「主張」)など麻生発言への肯定的な見方は少なくありません。 登場するのが「抑止力」の考えです。相手を圧倒する軍事力を誇示することが戦争を未然に防ぐ、という理屈です。台湾海峡の防衛は米国だけでは中国を抑えきれない、日本が軍備を増強して一緒に戦う姿勢を示すことが抑止力を高める、とアメリカは期待しています。こうした考えに立てば、麻生発言は「よく言った」ということになるでしょう。 「戦う」の相手は誰でしょう、麻生さんは名指ししませんでしたが、文脈から「中国」であることは明らかです。中国は脅威を感じ、抑止力を高めることになるでしょう。 シンゴパパさんらが言うように「必要なのは戦わない覚悟」であってほしい。「平和ぼけ、お花畑だと批判する人もいますが、食料自給率30%台、資源エネルギーの乏しい国が戦争をすればどうなるか」とFutachanさんは言います。 しかし、国際政治の舞台では「抑止力」が幅を利かせています。 「安全保障など難しいことは専門家に任せておけ」という人もいます。しかし専門家に任せていた結果、骨身に染みるほどの悲劇を味わったのが私たちの親や祖父母の世代でした。 私たちにできることはなんでしょう。抑止力を高めれば戦争は回避できるのでしょうか?「戦争・平和・時代の空気」を真正面から考えてみませんか。今回のテーマである「戦う覚悟は必要と思いますか」にYes/Noで投票するのに合わせ、あなたが考える「戦争を回避するための努力」を投稿してください。
◆山田議長の過去の円卓会議より
・2023年度国家予算。注目している点、ありますか?
・ファミリーヒストリーと戦争。家族で話したことありますか?
・沖縄の民意。活かす方法はあると思いますか?
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