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会議番号:3044 開催期間 2010年09月13日- 09月20日
最終的には妥協が必要ではというmi-chelさん、日本は毅然とした態度で外交を行ったことがないというmarco302さん、と意見は分かれてますが、国内の世論も同じだと思います。日本政府は船長を除く漁船員や漁船を解放しましたが、中国政府は船長の釈放を求めて日中間の交流を延期するなど講義の姿勢を緩めてはいません。 大事な時期に、外相が替わるのも好ましい事態ではありません。岡田さんよりは「タカ派」と見られる前原さんが就くのがどう影響するのか、気になるところです。 尖閣問題は両国の認識に違いがあり、共通理解を深めよというユズコさんの提案に同意します。しかし、共通の理解が非常に難しいのが領土問題で、北方領土問題でも、妥協案が浮上するたびに、原則論が強くなりつぶれるという歴史の繰り返しです。 領土には共通認識も妥協もなく、唯一「実効支配」という現実があるだけともいえます。国際司法裁判所で判断してもらうという手立てもありますが、実効支配する側が「領土問題は存在しない」として突っぱねるのが現実です。 尖閣問題で毅然とした態度でチキンゲームを進めた場合、軍事的な緊張も高まってきます。その場合、鍵を握るのは米国が日本を全面支援するかどうかという点です。中国が実力行使をした場合、直ちに米国が日本と共に防衛行動に立ち上がることが明らかであれば、中国は無理をしないでしょう。 米国の立場は、二国間の領土問題には中立だが、日本の安全が脅かされるのなら防衛行動をする、というものです。無人島の尖閣諸島をめぐる争いに対して、米国が領土問題だからと退くのか、日本の安全と結びつけて共同するのか、あいまいなところがあります。 米国の沖縄に駐留する海兵隊について、主力はグアムに下がるが一部が沖縄に残る、というのが現在の米国の方針で、普天間基地の代替基地を沖縄に求めているのも、この方針に従ったものです。 沖縄の海兵隊は日本の防衛に役立つのか、という議論で、海兵隊の主な役割は朝鮮半島有事の際に米国民を救出することだから役立たないという意見に対して、中国が尖閣占拠に出た場合に直ちに沖縄の海兵隊が出動するという反論もあります。 さて、尖閣有事で、米国は日本を助けてくれるのか、助けて欲しいか、どう思いますか。
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