イー・ウーマン（ewoman）

有事なんてありえない（marco302・海外・その他・38）

私は次のように思います。今の日米関係にかつての総理大臣が言った「有事に備えて」は考えらえません。米国も今は深刻な経済状態に陥っており、彼らにはアジアよりも中東のほうが優先事項であることは言うまでもない。日本との安保があったとしても、世界の生産工場でもあり市場となっている中国を差し置いて日本を助けるなんてあり得ない。実際、今や米国は日本を超えて中国との友好関係を築こうとしている。

主権国家なら自力で解決を（cana・大阪府・無し・40）

いまの中国の思惑が読みにくいのは、ヨーロッパ各国も同じだと、新聞で読みました。中国自身が揺れているからだと。ならば慎重に見極めつつ、有事に発展させないのが 良いと、私は思います。日本と中国は互いに主権国家として外交関係ができている間柄。できる限り当事者同士で問題を治めるのがいいと考えます。

一言で言えませんが（赤いスイートピー・三重県・有り・57）

米国は、これから日本より中国と付き合いたい、中国と日本の緊張が深まれば沖縄の基地の重要性が益々あがり、軍事兵器が売れる、そこをうまく突いてくると私は思います。北朝鮮と仲良くすれば一番困るのは米国です。日本は蛇に睨まれたカエルです。私は米国は絶対助けてくれないと思います、その前にうまく仲裁に入り、漁夫の利 を得ようとすると思います。

尖閣問題で、日本側が中国漁船船長の拘留を延ばしたのに対して中国側は閣僚級の交流を停止、日中関係全体にさざ波が立ってきました。双方とも毅然とした対応を求める世論が政府を後押ししていますから、このままいけばさらに緊張は高まっていきそうです。いずれ中国側が軍事的な示威行動に出ることになると思います。
 
頼みの綱は米国ですが、米国の国益を考えたときに、米国が黙って日本を支持するとは思えません。maruco302さんの指摘する通り、「世界の生産工場でもあり市場となっている中国を差し置いて米国が日本を助けるなんてあり得ない」と思います。赤いスイートピーさんは、日中の緊張は産軍共同体の米国にとってねらい目だと深読みしています。canaさんの提案する当事者同士での問題解決となると、日中双方の「大物」による「おとなの解決」が考えられますが、今の民主党人脈は線が細いように思われます。
 
ともあれ、双方とも早急に「政治的解決」を模索しないと、ますます振り上げたこぶしを下ろすことができなくなると思います。漁船の暴走ごときで、日中間のこれまでの結びつきが壊してはならない、ということです。

• 2010.09.20
• 高成田享 コラムニスト、元 朝日新聞論説委員