働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3063 開催期間 2010年11月08日- 11月17日
「コメリーママ」さんの言うとおり、日本の政治も官僚機構もタガが緩んでいます。政治のほうは政権という枠に、自分のからだをうまくはめることができない未熟さからですが、役人のほうは「シビルサーバント」としての自覚が足りないように思います。漫画喫茶から騒ぎになるとわかっている非公開動画を流出させた公務員が「過熱した報道を控えろ」と張り紙を出したなどと聞くと、まさに漫画だと思ってしまいます。 この海上保安官は有罪か無罪かと問えば、やはり有罪というのが常識でしょうね。「tarbagan」さんが指摘するように、有権者が選び、チェックもできる政治家が決めた政策を、役人が勝手に破るのは、職務違反ですし、非公開の資料を流出させたのでれば、国家公務員法違反でしょう。中国漁船の船長が放免といった事実は、情状酌量の部分であって、この行為の違法性を見逃せば、組織の規律は相当に傷むと思います。 ただ、政府の政策として、最初の段階でビデオを出してほしかったという「Jerryb」さんの意見は、正論だと思います。私は、漁船長を逮捕ではなく、強制退去させるべきだったという意見なので、全面同意はしませんが、ビデオの存在をちらつかせて、ビデオを政治問題化させた前原さんらのやり方は極めてまずかったと思います。 APECの首脳会議は、菅首相と米国、中国、ロシアとの首脳会談も開かれたようで、まずまずの成果だったと思います。ホストがゲストと会談したのが「成果」というのも情けない話ですが、それすら危ない状況だったことは確かだと思います。 前原さんも、最近は自分の発言に注意されているとか、外相の不用意な発言で、つまらない誤解や摩擦を引き起こさないということを心がけてほしいと思います。菅首相も外交の重要性を再認識したと思います。 ということで、私は相当の懐疑心を持ちながらも、民主党外交の「改善」を期待したいと思います。 それにしても、今回のビデオ流出で誰が得をしたのか、という「tarshu」さんの問かけは重要ですね。中国政府も日本政府も、与党も野党も、海上保安官も海上保安庁も、みな損したように思えます。Youtubeを追いかけたメディアも、かっこわるかったと思います。では誰が得をしたのか、引き続き考えていきたいと思います。
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.