働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3065 開催期間 2010年11月22日- 12月06日
日本の産業を守ることはとても重要だと思います。それが雇用を生み出し、所得をもたらし、経済活動を活発化させるからです。経済活動が活発にならなければ生活水準を維持することもできません。 しかし「守る」というだけでいいのかというと僕はそう思いません。陳腐な言い方をすれば「攻撃は最大の防御」とも言います。守って縮こまるのでは縮小均衡にしかならないのではないでしょうか。 GEの最高経営責任者であったジャック・ウェルチが、著書の中で「何事も変化から始まる」と書いていました。小さな組織から国という大きな組織まで、変化を求めなければ衰退する一方になります。なぜなら、守るということはその産業から「革新する力」を奪うからです。 その意味で、日本という国に大きな変化をもたらす可能性があるのがTPPなのだと思います。薬というより「劇薬」に近いかもしれませんが、革新を忘れて来たここ20年の日本経済にはこれぐらいの劇薬でなければ効果がないかもしれません。 これまで関税と農村への公共投資で守って来た日本の農業も、違う守り方をするべき時期にきていると思います。その上で、せめてイギリス並に自給率70%を目指すべきではないでしょうか。どうやってそういう体制にもっていくか、知恵の出しどころでもあります。 もう一歩突っ込んでいえば、いまほど政治のリーダシップが必要なときはありません。利害が錯綜する問題に一定の方向性を与えなければならないからです。そんなときにいかにも情けない政権をいただいているのは私たちの不幸かもしれませんが、国民が変化をを求めればまだ道は開けるのではないでしょうか。 1週間、ありがとうございました。
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