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会議番号:3076 開催期間 2011年01月31日- 02月07日
中国の成長率は去年は二桁でした。当然、日本だけではなくてすべての先進国よりも遙かに高いのです。それはバブルというわけではありません。一部に住宅バブルはある(たとえば大都市など)とはいえ、日本がかつて二桁成長を続けて驚異の高度成長を遂げたように、中国もまさに日本の60年代から70年代の経済を急ぎ足でなぞっています。もちろん人口が日本の十倍の国ですから、経済規模が大きくなるのは当たり前です。たとえば車でも中国はもうすぐ年間2000万台の市場になるでしょう。日本はいま500万台も売れません。 その結果、日本の自動車工場はこれからも閉鎖されていくでしょう。そして雇用がなくなります。当然、消費にも影響が出ます。この負のスパイラルからどうやって抜け出すのか、これが日本が抱える最大の課題です。だからこそ政府は新しい「成長戦略」を求めて躍起になっています。雇用だけを考えるなら医療や介護というこれから需要がどんどん増える分野は雇用を吸収する大事な産業ですが、それにかかる費用を誰が負担するのかという問題が出てきます。医療保険や介護保険だけではまかないきれなくなるはずです。 そうすると日本の年金や医療、介護を支えてくれる人々が必要ということになります。つまりは人口をどうやって増やすかが、将来世代の生活水準を決めていくのです。人口構造で下が先細りになっていく形では、常に後の世代は前の世代よりも苦しくなるという形になります。まして日本のように巨額の借金を抱えている国は、将来世代から借金しているようなものですから、後の世代になればなるほど苦しくなります。 GDPの3位転落そのものはいつかは来るものでしたが、それでも私たちが将来の世代も含めてどのような日本を求めていくのか、現在の日本の何を変えればいいのか、考え直すいいきっかけかも知れません。 さて皆さんにお尋ねします。人を増やすことが将来の安定につながるのなら、外国からの移民も考えたほうがいいのでしょうか。それとも外国人が入ってくることは日本の良さを壊してしまうから、移民を入れることはしないほうがいいのでしょうか。皆さんはどのようにお考えになりますか。
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