働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3083 開催期間 2011年03月07日- 03月14日
政治資金規正法による外国人の献金禁止自体は、おかしな規則ではないと思います。もしこれが許されると、それこそカネで政治家を縛ろうとする外国政府あるいは企業が必ず出てきます。アメリカでも政治献金に中国がカネを出していたのではないかと大騒ぎになったことがありました。 今回の問いかけに対して「NO」と答えられた方が圧倒的に多いのは、25万円という金額だっただろうと思います。前原大臣はこの条文を当然のことながら知っていたと思います(知らなかったとすれば政治資金規正法をよく読んでいないということになり、そのほうが問題です)。この支援者が毎年のように5万円を献金したいたことを知らなかったという説明になるようです。ただこの点は、全貌を明らかにしたわけではないのでまだ判然としません。 それでも何人かの方が言われているように、こんな問題より予算案や予算関連法案の議論をきちんとすることを優先して欲しいと僕も思います。国会の委員会での議論を聞いているとどうも議論のマナーもやり方も稚拙な気がしてなりません(これは与党も野党も同じです)。発言の言葉尻をとらえて揚げ足を取ろうとする野党、とらえられまいとする閣僚、これでは本音の議論などできないと思われます。 「そんなことは大したことじゃない」と国会で答弁したのは小泉首相でした(国債発行枠を30兆円とすると言ったのに、その「約束」を破ったことを追及されたときだったと記憶します)。この「開き直り発言」も相当なものですが、それもリーダーシップの一つの在り方だという気さえします。 この問題について少し別の観点から意地悪な見方をしてみましょう。前原さんは潔く辞任することで果たして失うものがあったでしょうか。 菅政権はどこまでもつかわからないし、場合によっては相当泥沼に入ってしまうこともありえます。そんな内閣の閣僚であることより、さっさと泥舟から降りたほうが、次を狙う前原さんとしてはプラスになるという計算があったのではないかということです。もし前原さんが国益を考えるなら、総理も慰留したことだし、粘ってみることもできたのではないかと思うのです。 さて皆さんにお尋ねします。菅首相はもはや風前の灯と言っても過言ではありません。前原さんは次期首相候補でもありました。今回の件で、リーダーとしての前原さんのイメージは傷ついたでしょうか。それとも逆に潔さでプラスになったでしょうか。
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.