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会議番号:3083 開催期間 2011年03月07日- 03月14日
先週金曜日の大地震発生の時。僕は車で東京の新宿通を走っていました。道の両側に立つ中層のビルがぐらぐら揺れるのを初めて見たときにはびっくりしました。 走っている車は異常を感じてみんな止まりましたが、多くのドライバーは道の真ん中に停車しました。両側のビルの倒壊が怖かったからだと思います(私もそうしました)。もしこれでもっとひどい揺れになったら車を移動することもできず、結果的に緊急車も通行できなくなったはずです。大地震のときは車を道脇に停めてキーをつけたまま徒歩で避難せよという指示はできるのでしょうか。 そして横浜まで帰ったのですが、6時間もかかりました。歩いて帰ったほうが早いぐらいです。ただ感心したのは、車が一寸刻みにしか動かないのに、クラクションを鳴らしたり、乱暴な運転をするドライバーをほとんどみかけなかったことです。コンビニやスーパーが略奪されるなどということもありません。日本は豊かになったということをこんなところで「実感」してしまいました。 さてこの大地震で、菅内閣が抱えていた多くの問題がすべて「一時休戦」になったようです。どさくさに紛れて来年度予算や予算関連法案を通してしまおうという動きもあったようですが、それはさすがに自民党や公明党も受けいられず、国会を一時休会するように提案しています。 どちらにしても今年度予算の予備費だけで災害対策が足りるはずもなく、来年度の補正でやるのか、別枠でやるのか、何かやらないといけない状況です。足の引っ張り合いをしていた与野党が、建設的な話し合いをするのなら、それはいいことかもしれません。 日本を襲った津波は、皮肉なことに菅首相の窮地を救うことになったかもしれません。少なくとも予算関連法案を人質に解散・総選挙を要求するという野党の作戦は、国民からすれば「今そんなことをやっている場合か」ということになるでしょう。 菅首相もそれを十分に承知していて「未曾有の国難」と繰り返し述べ、「日本人はこれを乗り越えられる」と煽っています。何だか何度か聞いたこの首相談話は、僕なんかには動機が不純に見えてしまうのですが、皆さんはどうお感じなったでしょうか。 それはともかく、これで政党が政党らしく、自分たちが国民のために何を主張するのかをきっちり主張してくれれば、それこそ日本の政治が大地震を奇貨として成長してくれることにつながるかもしれません。そうでないとまた地下のプレートが動いて国民の不満エネルギーが溜まり、やがて政権党が惨敗し、野党が政権を取るということが起こるかもしれません。 この大地震の処理でどれだけ民主党が機能を果たせるか、僕はその点に注目しています。 また名古屋では減税日本の河村たかし市長派が第一党になりました。さすがに過半数は届きませんでしたが。民主党は惨敗です。こちらも今後どう動くか、そして民主党がどう動くのかが注目されます。
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