イー・ウーマン（ewoman）

このたびの大震災での被害は未曾有のもので、その甚大さを映す映像には言葉を失いました。私たちは、自然の前ではこうも無力であったか、ということも思い知らされました。
 
これを契機に、自然の中の一部としての人間存在のありようを考えなおし、被災者の方々自身が過酷な状況の中で見せてくださった、日本人が本来持っている「足るを知る心」「助け合う心」を取り戻せたら、と思います。
 
ただ、被災者の皆さんに対し、日本の各地から、また外国から多くの支援が寄せられていることも事実です。日本赤十字社と中央共同募金会には、4月6日現在、合計1283億円に上る義援金が寄せられているそうです。こうした寄付が、日常生活においても定着していけば、と願いますが、拠出したお金がどう使われるかわからない、どこに寄付をしていいかわからない、という理由などで踏みとどまってしまう、ということもあるようです。寄付について案外知らないことも多いかもしれませんね。
 
あなたは寄付をするとき、そのお金がどのように使われるかが気になりますか？　また、使い道を知った上で、寄付先を選んでいるでしょうか？　それとも、また別の基準で寄付先を選んでいますか？
 
今週は、今、関心の高まっている寄付税制や、意外と気づかない寄付の魅力について、ご一緒に考えてみましょう。寄付についての疑問、知りたいことなど、さまざまなご意見をお待ちしています。

• 2011.04.11
• 高橋陽子 公益社団法人日本フィランソロピー協会　理事長