働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3092 開催期間 2011年04月25日- 05月02日
皆さん、こんにちは。日本経済新聞論説委員の関口です。今週は皆さんとご一緒に「情報の片付け」について考えてみたいと思います。 東日本大震災で被災された方には少しでも早く普段の生活に戻れますようお祈りしたいと思いますが、今回の震災で改めて大切さがわかったのがアルバムの写真や住民基本台帳などの個人情報です。 危機のあるなしにかかわらず、貴重な情報は日頃から整理・保存しておくことが大切です。皆さんの中にも、記念写真などをデジタル化して、インターネットのストレージサービスなどに保存されていらっしゃる方が多いと思います。被災された方も、そうしていらっしゃれば、大切な情報を失わずにすんだかもしれません。 ただ、情報といっても、今の情報過多時代、何でも保存しておこうとすれば、それだけでたくさんの場所が必要で、大変なことになります。それから情報をいくら保存していても、後で再利用できなければ、単なるゴミにしかなりません。幸い、最近は検索技術が簡単に使えるようになりましたので、パソコンやネットを上手に使うことが、情報を上手に片付ける秘訣になっているかと思います。 私の場合は、4半世紀以上前からパソコンを使っていますので、当時からの情報はかなり保存されています。特にデジタルカメラなどが登場した90年代後半からはデジタルをベースに情報を管理していますので、私のパソコンの中には13~15年分の情報がしっかりとたまっています。「ペーパーポート」という文書管理ソフトを使ってデータベースにしていますが、名刺も1万数千枚がデジタルイメージで保存されています。 さらに最近は「エバーノート」や「ドロップボックス」「シュガーシンク」といった、ネット上で情報を同期したり、保存したりできるサービスが登場しました。ウェブメールの「Gメール」などと同様、情報がネット上に保存されますので、仮に今使っているパソコンを失ったとしても、そうした情報を再びネット上のストレージから取り出すことができます。 今週はそうしたデジタル技術を使った情報の片付け方を皆さんとご一緒に考えて行きたいと思います。日経文庫から『情報探索術』という拙書も出していますので、合わせてご覧いただければ幸いです。 それから今月からラジオ日経で「アサカツ!!」という番組が始まり、情報の収集方法などを毎週木曜日にご紹介していますので、お聴きいただければうれしいです。 それでは今週、皆さんへの最初の質問ですが、皆さんは情報の片付け、上手にできていますか? できているという方も、そうでないという方も、理由をそえてお答えいただければ幸いです。では今週も1週間、どうぞよろしくお願いいたします。
※関口さんの最近のご著書: 『情報探索術 』(日経文庫)
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.