イー・ウーマン（ewoman）

最近、専業主婦になりたいという若い女性が増えてきました。学生もそうですし、私の周りでも、結婚して主婦になりたいと公言するキャリアウーマンがでてきました。
 
私の知り合いの大学講師も、結婚後、すぐ職を辞めました。彼女が言うには、勤めていた短大は、意欲がない学生が多く、講義では教養演習という名目で漢字の書き取りの採点ばかり。学生募集のために、高校周りをやらされる、まるで、営業職だ。で、安定した収入の夫と結婚後、職を辞め、主婦になったら、研究に専念できるようになった、と言っていました。
 
また、私のゼミ生だった男性が、銀行に就職が決まった途端、つきあっている彼女（非正規職）から、早く結婚したい、結婚したら仕事を辞めたいと言われたといいます。彼は、共働きで経済的に助けてほしいと思っているのに困っているという話を聞きました。また、結婚して子どもを産み育てながら仕事を続けている女性でも、経済的に許されるなら、今の仕事を辞めて一旦主婦になってみたいと言う声も聞かれるようになりました。
 
一昔前は、専業主婦になりたいとうのは、お姫様願望をもった一部の女性、というイメージがありましたが、今では、未婚の女性はもちろん既婚者も、アルバイト女性から高学歴のキャリアウーマンまで、今の仕事を辞めて主婦になりたいという声が広がっている気がします。
 
あなたは、専業主婦になってみたいですか？　理由とともに聞かせてください。今、専業主婦の方は、その感想もお聞かせください。男性の方は、専業主夫になってみたいかどうかお答えください。

• 2011.08.29
• 山田昌弘 中央大学 文学部 教授