イー・ウーマン（ewoman）

自由と責任。（pauline・東京都・30）

人生に一度は起業したいと決めています。今は会社員として、会社員だからこそ得られるものがあると思いながら、感謝して雇用されています。その一方で、時間や場所に縛られたくない、自分の価値観で24時間365日対峙していきたいという気持ちがあり、それを実現するためのオプションが起業（独立）だと思っています。責任を引き受ける覚悟を持った人に与えられる自由や、醸し出せる潔さがあると思います。私も、それらを携えた一個人でありたく、起業したいと決めています。

社長になりました。（tomokomoko・大分県・54）

ずっと自宅で英語を教えていました。去年8月思い切って店舗を借りて英会話スクールをオープン、さらに10月に会社にしました。今思うことは自分で動けば風が起こるということ。不安もいっぱいですが、イメージした自分の仕事に近づく事は本当にワクワクします。今は自分の経験をセミナーなどで話す機会も増えました。いつも10歳若いつもりでやっています。女性企業家が沢山誕生したらうれしいな。

経験が人脈を作る。（WhiteSue・滋賀県・61）

何事にも臆せず、経験することで仕事のノウハウを得て、人脈も作る。人に拘束されない、時間に拘束されない、起業にはそうした魅力がいっぱいです。何を仕事の主軸にするのか、様々に営業展開を想像して、シェアはどのくらい広がるのか、開業資金は？　損益分岐点は？　一応その程度のことは算定して、開業に踏み切ります。　自分の可能性を信じて、勇気ある一歩が成功の秘訣かと思います。

「需要と供給」の関係でした（讃岐小町・香川県・52）

教諭をしていましたが子どもの健康の都合上、育児に専念するため辞職、その後、自宅で仕事を始めることになりました。大好きで続けてきた書道と教諭であったという経験から友人から書道を教えて欲しいと依頼されたのがきっかけでした。人が人を紹介してくださり、毎日仕事をしています。「私」にできる事に焦点を絞ると、その焦点に共鳴する方々との新しい出会いが得られていきます。起業といえるかどうかわかりませんが、こんなふうに仕事をしています。

否定されるのが怖い？（kemkem・岡山県・52）

雇われて働くということはそこで自分のアイデアを主張するにしても、そのアイデアの根幹は会社の方針に沿ったものですよね。起業するってことはその根幹を自分で創って外に示すってことで、だから怖いのかな。失敗したら逃げ道がなくなる感じ？自分の提案を否定されたら（起業失敗したら）どう立ち直ればいいのかがわからないから、一歩進めないのだと思いました。

起業と継承の違いは大きい？（kimirie・兵庫県・41）

実際には、起業ではなく、父から引き継いだ家業があります。でも、自分の好きなことを仕事にしたかったとの思いもあります。そうすれば、もっとイメージもわき、仕事を心から楽しめるのでは？と、Yesを選択。でも、その考え自体が甘いのでしょう。今の仕事を大事にしながら、自分の思いを融合させるべきなのでしょう。書と花と香から作品を作って、思いを届けるお手伝いが夢でした。そこに家業の写真が実はとても近いので、切り離して考えるより、目的へ写真を近付けるべきでしょうね！

魅力と安定（綾ooo・東京都・34）

建築の仕事をしています。組織の中でも、独立しても仕事は可能です。組織にいて大きな仕事が出来ることが魅力だと思っています。景気による仕事の増減や建築基法の改正による一時的な仕事の停滞を経験したことがあるので、独立したいとは思っていません。

会社員万歳なのでNo（Tano hitsuji・海外・その他・40）

主人が起業しましたが苦戦しています。ずば抜けた才覚、努力、運があって一握りだけが成功するものですね。私もフリーランスで働いた後会社員に戻り、当然のように使える会社資産（ペンからヘルプデスク、福利厚生施設まで）万歳と実感しました。集団になることで発生する強み、安定があるわけですから、私のような凡人にはありがたいです。ただ基本は、労働形態がなんであれ、能力があればお金はついてくるということでしょうね。

どういう条件だったら起業したいのか、なにがあれば起業できるのか等の問いかけに対して、いろいろなご投稿ありがとうございます。
 
英会話スクールをオープンし、昨年10月に起業したtomokomokoさん曰く「自分で動けば風が起こる」とのこと。WhiteSueさんも 「何事にも臆せず、経験することで仕事のノウハウを得て、人脈も作る」と指摘しています。
 
このお二人のような起業経験者によると、起業の一歩は不安でいっぱいで、分からないことだらけだろうが、悩んで同じ場所に留まっている時間はもったいないし、気がつけば自分が思い描いた仕事を展開するために資金を調達したり、注文を取ってきたり、必要に応じて人脈作りに走り回っているとい うことなのでしょう。
 
まずは行動する、勇気ある一歩が重要なポイントなのかもしれません。起業経験者の体験談には「ワクワク」とか「魅力がいっぱい」とか「自分の可能性を信じる」などというポジティブな言葉が目立つのが印象的です。
 
Kimirieさんはお父様から引き継いだ家業で、今の仕事を大事にしながら、自分の思いを融合させることで、自分の好きな仕事に近づけるとのこと。起業してみたいという理由の一つとして、自分がやりたいと思っていることがあるか無いかが挙げられ、そのやりたいことを明確にできるかどうかで、目の前にある仕事に対して取り組む姿勢が変わってくるといえるのではないでしょうか。
 
一方、起業したくない理由として、組織にいて大きな仕事が出来ることが魅力という綾○○○さんや集団になることで発生する強み、安定を実感しているTanohitsujiさんのように、現状の職場環境や仕事内容に満足していれば、その環境を変えてまで起業しようとは思わないのも当然だと思います。
 
では、現状に不満があるから働き方に満足できるように起業する場合が上手くいくのでしょうか。または現状にはそれなりに満足しているがやはりこの アイデアを実現したい、この技術を商品化したいという熱い思いで起業する場合が成功する可能性が高いのでしょうか。
 
それとも、このままでは仕事を続けるのが難しくなりそうだから自分の働く場所を自分で創るために起業する場合の方が、起業の一歩を踏み出しやすいので しょうか。
 
そこで、起業したいという方には、組織を作って大きくして利益を出して急成長していきたいのか、または、少人数の会社でもいいから「自らのやりたい仕事」を追求できる環境をつくりたいのかなど起業をしてどのような仕事の仕方をしたいのかなどを教えてください。
一方、起業したくない方は、もし起業する、しなければならないとしたならば、どんな状況ならその必要性を感じるだろうか、などについてお聞かせ下さい。
 
もう少し、仕事の魅力や仕方と起業への思いとの関係性について触れてみたいと思います。ご自分の体験を踏まえたご意見などをお待ちしております。
 

• 2011.09.16
• 田村真理子 日本ベンチャー学会事務局長