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会議番号:3161 開催期間 2012年04月23日- 04月30日
Jerrybさんが言われるのがまさに僕の言いたいところでもあります。「石原都知事の時代にあったことだから」ということで外交問題が済まされるなら、次の都知事はその土地をどうするかを問われることになるでしょう。つまりは外交的な選択を迫られることにもなります。東京都知事について、有権者がそれを選ぶというのはおかしいと思うし、首長選にそぐわないのではないでしょうか。 国がやらないから都がやるんだ、というのは石原さんの言い方ですが、もし石原さんが「国がやらないから俺がやる」というのであれば、それはご自分の行動の選択ですから文句はありません。しかし都民の税金を使ってやるとなると、それは「本来、都のすべきことなのですか」と知事に問い返したくなります。 ひょっとすると石原さんは「買ってもいいし、買わなくてもいい」というぐらい思っているかもしれません。少なくとも、政府が内心慌てたことは間違いないし、中国もどう反応していいかよくわからなかったと思います。そういった混乱と、ご自分への注目度が上がったことで「してやったり」ということでしょうか。石原新党構想とも絡んで、首相になれる最後のチャンスに賭けているという見方もできます。 私自身は石原さんの行動に相当疑問を持っていますが、尖閣諸島をめぐる日本政府の対応が今のままでよいと思っているわけではありません。とりわけ漁船衝突事件で、当時の仙谷官房長官が那覇地検の「処分保留のまま釈放」という決定を「諒とする」という発言は将来に禍根を残すと思いました。政府がいかにも関与していないという形にすることによって、対中関係、そして内政に配慮しようとしたのでしょうが、結果的に中国に甘く見られることになったと考えます。 とかく日本の外交は、「事なかれ」主義に陥りがちだと思います。そこに石原都知事が一石を投じたことが、多くの皆さんの「共感」を呼んでいる理由なのでしょう。 さて皆さんにお尋ねします。いまや軍事大国への道をひた走っているように見える中国は、尖閣諸島だけでなく、南シナ海でも「領土問題」でもめています。一方、日本にはたくさんの中国人が訪れているし、日本で勉強している学生もたくさんいます。いろいろな意味で「脅威」とも呼べる中国。そして日本の産業や私たちの生活は中国なしには成り立たなくなっている現実。私たちは、どう中国と向き合えばいいのでしょうか?
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