働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3173 開催期間 2012年06月08日- 06月15日
こんにちは!根本かおるです。2008年に「イーウーマン・サーベイ」で「国際貢献」をテーマに皆さんと意見交換させていただいて以来、4年ぶりにお世話になります。「働く人の円卓会議」では、初めての議長役ということで、ワクワクと同時に、ドキドキもしています。7月28日の「国際女性ビジネス会議」では、世界の課題について考える分科会にパネリストで参加させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします! 6月20日は、国連が定めた「世界難民の日」です。日本では、「ネットカフェ難民」やら「帰宅難民」、「医療難民」、「結婚難民」などなど、「難民」とつく造語が山のようにありますが、こういう「漂流する人たち」ではなくて、紛争や深刻な人権侵害で身の危険からふるさとを追われた人びとに思いをはせる記念日。 3.11の大震災や原発事故で、日本でもふるさとを離れざるを得なかった方々が何十万人にもなりました。「ふるさとのかけがえのなさ」が、私たち日本人の心象風景にもあらためて刻まれたことと思います。皆さんにはなじみのないことばかもしれませんが、自然災害あるいは人災をきっかけにして、国内にとどまりながら避難したという点で、国際的には「国内避難民」という定義にあてはまるのです。「避難する」ということも今の日本では、もう他人事ではなく、「自分事」ですね。 皆さんの中には、ベトナム戦争の終結と政治体制の大転換のために、70年代、80年代に「ボートピープル」として脱出したインドシナ(ベトナム、カンボジア、ラオス)難民のことを覚えていらっしゃる方も多いかと思います。当時、日本のマスコミでも大きく取り上げられ、社会の関心を集めました。いまニュースで報じられているシリア情勢、武力衝突は激しさを増し、現在進行形で人々がレバノン、トルコ、ヨルダンといった周辺国に逃げています。 目を転じてみると、私たちが知っている著名人にも難民や亡命者がたくさんいます。アインシュタインは、ナチス・ドイツを逃れて、アメリカに渡りました。「戦場カメラマン」の走りのキャパも、ユダヤ難民でした。ショパン(ポーランド)、バルトーク(ハンガリー)、ラフマニノフ(ロシア)など、作曲家には亡命者だらけ。バレエの世界にも、ヌレエフやバリシニコフら表現の自由を求めて東側から西側に逃れたダンサーらがたくさんいます。 政治の世界では、スーパー・ウーマン、アメリカのオルブライト元国務長官は、チェコ出身のユダヤ系で、歴史に翻弄されてアメリカに渡りました。日本でも、モロゾフやゴンチャロフといった神戸の菓子メーカーは、ロシアから逃れてきた難民たちが創業に関わっています。 長年「難民支援活動」を仕事としてきたので、自然とアンテナに「難民」や「亡命者」のことが引っかかってしまうのですが、皆さんは難民について、意識したことありますか? ある方は、どんなきっかけで、どんなことを意識したのでしょうか? ない人は、全く気付いていないのか、それとも関心がないのか、他にもっと大切なことがあってそんなことを考える余裕はないのかなど、是非お聞かせください! 国際女性ビジネス会議で皆さんと一緒に考えるキックオフとして、投票・投稿、お待ちしています!★根本議長と佐々木かをりの「ウィンウィン対談」★過去の会議「あなたの仕事やスキル、国際貢献に役立つと思いますか?」
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