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会議番号:3217 開催期間 2013年02月08日- 02月15日
いろいろと、ご自身の経験を投稿いただきました。“真打ち”さんの「自分を卑下する習慣がつく」、“千紘さん”さんの「コミュニケーションをとるのが苦手」、“熱帯魚”さんの「強い口調で言い切られると反論できなく、言いなりになってしまう」などは、子どもの時に受けた暴力行為が、人生にいかに影響を与えるかが、端的にわかる表現であると思います。 以下、暴力行為を受けることによる影響についてまとめてみました。 (1)脳画像・脳機能上の変化を来す可能性 身体的暴力だけでなく、言葉の暴力を受けた子どもにも、脳画像上の変化が報告されています。直接の暴力だけでなく、今回定義した「暴力的な行為」を受けることは、脳機能に何らかの“不具合”をもたらし、不具合が生じた状態で発達していくと、認知、行動に問題が生じる可能性が考えられます。 (2)うつ病や不安障害を発症する直接のきっかけとなりうる。 うつ病や不安障害に関連するのは、遺伝因子、性格などいろいろな因子が推測されていますが、暴力を受けることによって、発症する直接のきっかけとなりえます。 (3)青年期以降の精神障害の発症のリスクが高くなる。 直接の契機とならなくとも、トラウマとなりストレスをかかえることで、将来的なうつ病や不安障害発症のリスクを高め、またその時期も早める可能性も報告されています。人格障害と診断される人も暴力行為の被害者であることがしばしばあります。 (4)人間の信頼関係を築けない 6歳から18歳は、さまざまな対人状況に最も敏感な年齢です。「人に注目される」、「みんなの前で意見を言う」などでも緊張します。まして、「全員の前で叱られる」、「呼び出される」「罰を与えられる」、などは、大人が考える以上に恐怖と感じることがあります。そういう年代で受けた暴力的行為は、大きなトラウマ体験となり人間の信頼関係の根本が築けないことになります。例えば、新しい人間関係に適応できずDVのあるそれまでの環境から一度は逃避するも再び戻ってしまう、などの問題もあります。 (5)社会全体へのリスク 暴力行為の被害者が将来的に加害者になったり(虐待であれば「連鎖」)、犯罪を起こすリスクを高めるという指摘もあり、地域社会にも影響を及ぼすという見方も出来ます。 一方で、子どもには回復力もあります。これらの悪影響を最小限にするには、被害にあった子どものケアは極めて重要です。どのように対処すればよいでしょうか? 皆さんのご意見をお待ちしております。★古荘純一さんがコーディネーターを務める「発達障害医学セミナー」、参加者募集中です。 3/16(土)・17(日)開催思春期から青年期における支援 ~日常から非常時まで~ ★こちらもご覧ください!〜古荘議長の過去の円卓会議〜・子どものいじめ、気づくことができますか?・子どもがキレる。対応できていますか?・自分は、よい親だと思いますか?
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