働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3217 開催期間 2013年02月08日- 02月15日
「素人判断は怖い。話を聞いてあげるなどの加減やタイミングが必要なことは、専門知識の方にお任せするのがいいようにも思う」という“西ヶ原あすか”さんのご意見のように、YESの方も含めて、ケアする側も抱え込まず他機関や専門家のサポートをさらに仰ぐ、とお考えの方が多いようです。 みなさん自分たちでできることは考えた上でのご意見だと思いますが、専門家でも試行錯誤の状態です。サポートを求めながら、それぞれができることを行うという連携を保つこと、子どもの回復力を信じながら支え続けることです。以下を参考に、ケースごとに検討してください。 (1)子どもの受けたトラウマに気づくこと。このくらいのことではトラウマにならないという線引きが出来ません。 (2)暴力行為を受けた子どもは被害者であり、決して本人は悪くないことを認めること。 (3)まずその子の安心、安全な日常をどうしたら回復できるのか考えてみる。被害を受けた「かわいそうな子ども」ということで過剰に保護的になったり、「心の傷を癒す」という治療的な対応ではなく、今までの生活が出来る環境を整えることです。当初は、学校を休む、外出を控える、保護者が近くにいるようにする、などの対応をとることもあります。 (4)信頼関係の構築。暴力行為は人間の信頼関係を崩壊させます。信頼できる人がいるのだという関係の構築が重要です。(家族間で構築できない虐待の支援の難しさがここにもあります。) (5)個々のニーズを考える。支援のマニュアルは存在しません。どの程度のサポートが必要か、どのくらいの時間がかかるのかは、一人一人違います。しかし、それぞれに回復する力が備わっています。回復する力を信じて長く見守ることが重要です。 (6)安易な働きかけが、逆に回復を阻害することがあります。励ましのつもりの一言が、「これだけがんばっているのに」「自分のことをわかってくれない」といったネガティブなメッセージとして受け取られることがあります。また、支援者が交代し、それまでのことを聞き返すとフラッシュバックが起こることもありますので注意してください。 (7)周囲から専門家と称される人の力量もさまざまです。その人が子どもの回復を阻害することは絶対に避けなければいけません。私も失言や対応の誤りに気づくことがありますが、その都度試行錯誤しながら修正し、サポートを続けています。専門家の人には、事例検討会や最新の情報を収集するなど、研鑽に努めていただくようお願いします。 (8)サポートする側のメンタルヘルスにも注意をする。虐待やDVは家族ぐるみの支援が必要です。自分ができることを行い、分担できる人、相談できる人を確保することです。 1週間、いろいろなご意見をいただきありがとうございました。★古荘純一さんがコーディネーターを務める「発達障害医学セミナー」、参加者募集中です。 3/16(土)・17(日)開催思春期から青年期における支援 ~日常から非常時まで~ ★こちらもご覧ください!〜古荘議長の過去の円卓会議〜・子どものいじめ、気づくことができますか?・子どもがキレる。対応できていますか?・自分は、よい親だと思いますか?
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