イー・ウーマン（ewoman）

こんにちは、根本かおるです。
2012年は、皆さまの積極的なご参加のおかげで、「イー・ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を議長部門でいただきました。本当にありがとうございます！　今年も皆さまとの活発な意見交換からたくさん刺激をいただきたいと思います。2013年初めての「働く人の円卓会議」、女性に関連したテーマで考えてみましょう。
 
さて、3月8日は「国際女性デー」。ヨーロッパで働いていた頃、3月8日はちょっと華やいだ雰囲気になりました。男性の同僚が、オフィスの女性陣に日頃の感謝を込めてバラの花をプレゼントしてくれたのです。イタリアではバラではなく、黄色いミモザの花だそうです。バレンタイン・デー、ホワイト・デーのように、花屋さんの業界が何故日本でこの風習を広めないのか、不思議なぐらいでなりません……。
 
この女性の記念日、1908年3月8日にアメリカのニューヨークで女性労働者が女性参政権を求めてデモをしたのを発端として、社会主義運動から女性の政治的自由と平等のためにたたかう記念日を設けようという考えが北米とヨーロッパで生まれたのだそうです。1917年の国際女性デーにロシアで女性労働者たちが起こしたデモは、男性や兵士を巻き込んで大規模な蜂起にまで発展し、帝政ロシアを倒すに至ったほどでした（当時ロシアで使われていたユリウス暦では2月23日だったため、「2月革命」と呼ばれます）。
 
日本では1923年3月8日に社会主義フェミニスト団体が初の集会を開催。そして、1975年に国連がこの日を「国際女性デー」と定め、現在は女性に対する差別撤廃と、社会開発への完全で平等な参加に向けた環境整備に貢献するよう、加盟国に呼びかける女性の連帯の日となっています。
 
国連本部では、子どもたちにこの日のことを広く知ってもらおうと、子ども向けのウェブサイトを設けています。
イギリスでは、007のダニエル・クレイグ出演で、女性に対する暴力にまつわる様々なデータを畳み掛け、（以下、クリックするとYouTubeに飛びます→）男女の平等は実現されたのかと問い掛ける動画が作られています（2011年のものですが）。

今年の国際女性デーの世界的なテーマは「A promise is a promise: Time for action to end violence against women　（約束を守って：今こそ女性に対する暴力を廃絶するための行動を起こすとき）」です。
 
こんな風に世界的には行動を起こすときとして盛り上がりを見せていますが、この国際女性デーのこと、そもそも知っていましたか？　投票・投稿をよろしくお願いいたします！
 
 
 
★根本議長の新著をご紹介します。

『ふるさとをさがして〜難民のきもち、寄り添うきもち〜』


『ブータン「幸福な国」の不都合な真実』



★こちらもお読みください〜根本議長の過去の円卓会議
・女性の人権、守られていますか？
・世界の平和について、考えることはありますか？
・「難民」について、意識したことありますか？

• 2013.03.01
• 根本かおる 国連広報センター所長