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会議番号:3255 開催期間 2013年09月06日- 09月13日
こんにちは、青山学院大学の古荘です。私は、いくつかの医学会で医学用語を検討する委員を勤めていますが、現在発達障害の「障害」という名称の変更が議論されています。今回の会議では、皆さんからのご意見も是非おうかがいしたいと思います。 「発達障害」をgoogleで検索すると約1440万件がヒットすることからも、発達障害に関心が高いことがわかると考えています。現在医療現場で、発達障害の診断を行う際、最もよく用いられるのが、アメリカ精神医学会の診断基準(略称DSM)ですが、本年5月にその内容が改定され、DSM第5版(DSM-5)として出版されました。その改定に伴い日本精神神経学会や本邦の出版社がその訳語の検討を進めています。 そもそも発達障害とは、英語の“developmental disorder”の訳語です。今回の改定で、英語の診断名が“neurodevelopmental disorder”に変更されました。そうすると訳語は「神経発達障害」になりますが、翻訳を担当している児童青年精神医学会は、「障害」に対するユーザーの方々の拒否感が臨床場面で広く根強いこと、「症」は単なる症候群や症状であって障害者という意味を含まない広い概念であることから、“disorder”の訳語を「症」に統一することを提案していま。端的に言えば、発達障害が「神経発達症」に変更になる案が提示されていることです。 日本語の「障害」に該当する英語は、①Disable、②Disability、③Difficulties、④Handicap、⑤Impairment(損傷と訳されることが一般的)⑥Challenged(まだ普及していない用語)、⑦Disorder(心身の不調、軽い病気、診断名)など、多くあります。 拒否感が強いということは、①から④がイメージされているのかもしれません。また、福祉関係では、「障害」の「害」をひらがな表記にし「障がい」と表記するのが一般的です。 皆さんは「発達障害」という「用語」にどのような印象をお持ちでしょうか。私は、医療の臨床の現場では、あくまで診断名として用いていました。すでに相当普及している、発達障害の『障害』という診断名、違和感ありますか? ご意見をお待ちしています。★古荘議長過去の円卓会議より・暴力的な行為を受けた子どものケア、できますか?・子どものいじめ、気づくことができますか?・子どもがキレる。対応できていますか?
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