イー・ウーマン（ewoman）

削減する（レッズ・埼玉県・33）

私は給付を削減した方がいいと思います。高齢者が増えれば社会保障費も増えるのは理解できますが、どこまでも膨張させるわけにはいきません。社会保障以外にも必要な歳出はあるので、一定の歯止めは必要だと思います。高齢者ほど資産を持っているという報道を聞きます。たしかに、私の周囲の親族を見ると手厚い保障をしなくても生活できるぐらいの資産はあるように見受けられます。財政も厳しい以上、社会保障は削減する方がいいと思います。

知恵ありきの保障（真打ち・栃木県・45）

手厚い保障とは、金力(額)ではなく人力が重視され、使い勝手の良さを追求するものだと私は思う。よって、段階的な給付の削減が望ましいと考える。もちろん、見送る部分など調整は慎重を要するが、大幅な見直しの時期はとうに過ぎていると思う。又、消費税増税後の税金引き上げは、政治不信に直結すると思う。もっともらしい理由を述べても、社会保障問題に迅速に対応しなかった(私にはそう見える)事を、お金で応急処置をすることではないだろうか。

社会保障費用の削減には反対（にしひがし・茨城県・42）

私は、経済的な安定を国が保障する義務はあると思っています。そのため、社会保障費用の削減には反対です。災害や病気で家族を亡くした方、片親家庭で日常生活を生きがいと喜びをもって送れない方々がいる中、皆が生きがいをもって働ける環境を整備し、納税を増やしていく方が賢明だと思っています。

これまでのやり方を変える（kko・海外・その他・49）

私は、医療費や介護費は、いくつであっても、負担を最小限、もしくは負担なしの方向にもっていってほしいと思います。健康や将来に不安を抱えていては、働いたり、子どもや地域を育てることもできず、希望のない世の中になってしまいます。その上で個人への給付はもっともっと削減する必要があると思います。働ける人は高齢者でも働き、働けなくなったら安心できる生活があることが大切です。増税するのなら、国家の再建に使って欲しいです。

消費税は上げて、給付は見直し（緑風・京都府・43）

私の近い親類の年齢構成は、私の親世代が4名、同世代が5名、子世代が2名です。この比率から考えると今のような世代間の支え合いは維持が困難だと思います。かといって、親世代に突然給付削減を求めても生活が苦しく、ちょっとした怪我や病気が命取りになりかねないと思います。ですので、年金がなくても暮らせる層への給付は見直しつつ、社会保障のための税源は消費税で賄えるよう税率を上げていってほしいです。

足るを知る（はなちよ・東京都・54）

私は、これから少子化対策が成功し、人口が爆発的に増えない限り、増税・給付維持は難しいと思います。制度の見直し・再構築も必須ですし、少しずつ削減もしくは限定していかざるを得ないと思います。本当に困っている人がいらっしゃるのはわかっていますが、仕方がない部分もあるでしょう。政治には、国民がしっかり理解できる説明と強い信念を持って実行していただきたい。自身としては　年齢とともに生活の内容を見直し、ないものを欲するよりも足るを知ることを心がけようと思います。

意見を持つのが難しい（メヌエット・兵庫県・55）

かなり以前から健康保険組合の広報誌等で、医療費の20%が日常診療（風邪・虫歯等の治療）に、その他の特別な医療に80%が使われていると大まかに報じられています。そのため給付と負担の問題に意見を持つためには日常診療と特別な医療の配分比についての見解を得ることが必要だと思います。しかしそのための情報を得る手段は見当もつかず、給付と負担の問題に意見を持つのはとても難しいと私は感じています。

内閣改造後に安倍政権への支持率ははね上がりました。同じようにこの円卓会議でもYESの方が多かったのですが、ちょっと「熱が冷めてきた」という雰囲気です。
 
社会保障費の問題を取り上げました。それはこの安倍第2次内閣の役割を象徴していると考えているからです。かつて公共事業をばらまいて地方の景気浮揚を目指したこともありました。しかしそういう時代に戻ることはできません。だからこそ第3の矢が重要だし、だからこそ社会保障に切り込むような国民に不人気の政策を実行せざるをえない時代に入っていると思います。
 
その意味では、今の日本には駆け引きに長けたポリティシャンではなく、日本の将来ビジョンを考えるステーツマンが必要だということです。少なくともその片鱗を見せたのは小泉首相だったと考えます。郵政民営化も社会保障費の抑制も彼が考える国家ビジョンの一部でした。
 
大げさな言い方をすれば、安倍政権は日本を救えるのか、それとも旧来型の政権で終わるのか。今はその岐路に立っていると思います。女性閣僚が増えたのが、まさに日本の国家ビジョンを見据えたうえでの決断だったと思いたいところですが、果たしてどうでしょうか。来年になればある程度見当がつくでしょう。
 
1週間、ありがとうございました。


★藤田議長の過去の円卓会議より
・集団的自衛権行使容認、あなたは賛成ですか？
・ウクライナ問題、気にしていますか？
・特定秘密保護法案、興味ありますか？

• 2014.09.12
• 藤田正美 フリージャーナリスト、『ニューズウィーク日本版』元編集主幹