働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3316 開催期間 2014年10月31日- 11月07日
食料品店の店先で、静岡産と宮城産の海産物があったら、とりあえず復興支援で宮城産を手にします。しかし、静岡の生産者にとっては、迷惑な話かもしれません。市場の競争にまかせて、いいものが市場に残るというのが「正常」な状態だと思います。消費者と生産者のwinwinの関係ですね。 それでも、宮城県石巻の水産加工場の話を聞くと、震災後の空白期間に販路を奪われ、それに東北全般の水産物に対する風評被害も加わり、復興が厳しい状況にあるのは事実です。だから、東北の水産物を買うことは、間違いなく復興支援になります。ということで、完全な市場の競争にまかせるまで、もう少し時間がほしい、という気もします。 被災地では、被災地ならばこそ、という商品も確かに出てきています。生産物に自分たちの工夫を重ねて、産直にする「6次産業」をはじめたところも少しずつですが出てきています。海産物などでは、地域や個人の名前を冠した独自の海苔や牡蠣も生まれました。 どんな支援をするにせよ、自分が被災者の悲しみや苦労を肩代わりすることはできないのですから、ためらいを感じながら、という人は多いと思います。とくに、被災者が親しい人である場合は、余計にそう感じてしまいますよね。しかし、多くの被災者は、支援を受けたことで、自分ひとりではないと思い、立ち直ることができた、と言います。できる範囲で無理せずに、というのを「支援の原則」にして、何かできるといいと思います。「情けは人のためならず」で、いつか自分に返ってくると思います。 さて、みなさんの意見を伺いたいのは、震災遺構を残すべきかという問題です。それぞれの被災地には、震災の爪痕を残す震災遺構がありますが、復興の過程でだいぶ取り除かれました。復興住宅などの場所がないことや、遺構をみるのが辛いという地元や遺族感情を考えてのことです。また、遺構を維持しようとすると費用もかかります。しかし、その一方で、「震災を語り継いでいくには、言葉だけでなく、建物などの実物があったほうがいい」と、震災の語りべの人たちは言います。被災地は、どこも、この問題に悩んでいます。震災遺構を残すか残さないか。winwinのアイデアはないでしょうか?★高成田議長の過去の円卓会議より・最近の世界経済、気にしていますか?・原発の汚染水問題、理解していますか?・震災復興、進んでいると思いますか?(2011年8月22日-9月5日開催)
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