働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3316 開催期間 2014年10月31日- 11月07日
東日本大震災から3年7か月、被災地の現状はどうなっているでしょうか。 津波で家屋が流されたところは、居住禁止に指定されたところが多く、だれも住まない、住めないところは草が生い茂り、何もない野原となっています。震災前の家屋の連なりや震災直後のがれきの山を知らない人からみれば、震災の被災地という実感はないだろうと思います。 一方、改築や新築が可能な地域では、震災で壊れた家屋が補修されたり、新しい家屋が建てられたりして、ここでも震災の爪痕を見ることは難しくなっています。 とはいえ、仮設住宅などに住む被災者は、まだ24万人も残っています。とくに狭いうえに、隣の部屋の咳やいびきまで聞こえてしまう劣悪な住環境と言える仮設住宅に暮らす人々は、9万3千人にのぼります。 少しずつ宅地の造成や公営住宅の建設が進み、仮設などに住む被災者が移住しはじめています。しかし、仕事のない高齢者の家庭などは、費用のかかる公営住宅に移ることをためらっているところもあり、仮設からすべての被災者が脱け出すのはずっと先のことになりそうです。 復興の進捗状況がまばらなように、被災者の生活も震災前に戻ったところと、なかなか戻れないところとまちまちで、被災者支援のあり方も、それに応じようとすると、きめ細かい対応が必要となっています。震災の風化という問題だけではなく、被災者のばらばらな状況に対応した被災者支援も難しくなっていると思います。 私は、仙台市に暮らし、石巻などの被災地を頻繁に訪れています。また、東日本大震災こども未来基金という震災孤児・遺児の学資支援を続けているNPOの代表も務めています。ということで、被災地や被災者の実情にも詳しいほうだと思いますが、みなさんは、東北の復興支援、続けていますか? 一緒に議論してみましょう。★高成田議長の過去の円卓会議より・最近の世界経済、気にしていますか?・原発の汚染水問題、理解していますか?・震災復興、進んでいると思いますか?(2011年8月22日-9月5日開催)
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