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会議番号:3316 開催期間 2014年10月31日- 11月07日
東京で震災の話をすると、「最近は震災のことが話題になることも少なくなって、風化が進んでいるようで申し訳ない」などと言われます。そんなとき私は「被災地でも、震災のことをあまり話題にしませんから、東京での風化も自然なことだと思います。でも、風化で困るのは、東日本大震災の教訓が明日起こるかもしれない首都圏大地震に十分生かされているとは思えない状態で、首都圏に住んでいる人たちですから、謝ることはありません」と答えています。 皮肉屋だと思われるかもしれませんが、地震列島の住む人々がいま、被災地や被災者から学ぶべきことはたくさんあると思っているのです。震災遺構は、そんな学びの道具になりますが、遺族にとっては、たしかに身を張り裂くような存在でもありますし、それにこだわりすぎれば、前に進む歩みを遅らせるものかもしれません。 11月23日の日曜日、宮城県女川町で、中学生の子どもたちが起案した「いのちの石碑」プロジェクトでできた6基目の石碑の披露式があります。津波の到達点の教訓を女川の地域ごとに石碑の形で残すものです。9日には、石巻のあるNPOの理事会があります。市からの復興関連の助成金が打ち切られるなかで、運動をどう維持するかという問題が話し合われると思います。どちらにも顔を出そうかと思っています。 仙台に住んでいるせいもありますが、いろいろと震災復興に関係することに参加する機会があります。前向きに進むためのお手伝いが少しでもできればと考えています。私の元の同僚である記者2人が「石巻だより」というニュースレターを出しています。読むと、涙で目がくもりますが、いろいろな教訓も読み取れます。 情けは人のためならず、風化は自分のためにならず。★高成田議長の過去の円卓会議より・最近の世界経済、気にしていますか?・原発の汚染水問題、理解していますか?・震災復興、進んでいると思いますか?(2011年8月22日-9月5日開催)
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