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会議番号:3334 開催期間 2015年03月13日- 03月20日
多くのご意見ありがとうございます。Yesの割合が増えました。ご意見としては、子どもの時のこと、あるいは子どもに見せるのかなどが目立ちました。本日は、どのような人にその影響が大きいのかを考えてみます。 (1)もともとトラウマを受けやすい素因のある人。Astrudさんは「心は弱い」と書かれていましたが、「脳の感受性が強い」と置き換えればよいと思います。その要因は遺伝や脳科学的研究も進められていますが、身内にそのようなタイプの方がいたら、その素因がある可能性が高くなります。 (2)子ども。何歳と言う線引きは難しいのですが、就学前の子どもは特に注意が必要です。東日本大震災の後、日本小児神経学会は、「子どもに被害映像を見せない配慮を」と緊急アピールしています。少し専門的な内容になりますが、その理由についても述べられています。 一方、家庭での愛着形成が未熟である場合(特に養育環境のよくない子ども)は影響が大きく、「易トラウマ性」と呼ぶこともあります。 (3)発達障害や知的障害の子ども。特に感覚過敏の目立つ広汎性発達障害の子ども。一度見た視覚情報は、忘却することなく記憶されることもあり、フラッシュバックに苦しむことになります。 (4)現在、対人関係などのトラウマをかかえている人。例えるなら、もともとストレスがコップに一杯たまっている状態で、画像を見たストレスが引き金となって一気にコップの水があふれ出す状況、ということになります。 たまたま目にする画像は不意をつかれることが多く、意ならずしも見てしまったということになります。Noの方の「努めて冷静に」「感覚が麻痺している」という言葉は、「画像が記憶として残り続けないように脳が処理している」と表現できるかもしれません。 前に述べた4つの条件のある人は「記憶の処理≒忘却」に不具合があると言えるでしょう。発達障害で記憶力のすぐれている人は、意識しなくても記憶できるが逆に忘却も出来ない、ということになります。このように記憶の処理能力も人それぞれですが、3日以上頭からその画像が離れず、精神的に不安定な場合は「急性ストレス障害」の可能性があります。 次は、対策について皆さんと考えてみましょう。すでにいくつかのご意見はいただいていますが、YESの方も、NOの方も、見ない(見せない)方法、映像を選択する方法、画像を見た後のケアなどについての体験談、ご意見をいただきたいと思います。★古荘議長の過去の円卓会議より・自信をなくしている子どもを元気づける方法、ありますか?・少子化が及ぼす子どもへの影響、考えたことありますか?・テレビ番組「明日、ママがいない」。子どもに見せますか?
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