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会議番号:3344 開催期間 2015年05月22日- 05月29日
今回は具体的な事例も書き込みいただきまして、ありがとうございました。 「普段から声かけをしている」という真打ちさん。「当時小学生の息子からお金を取っていた中学生」は虐待を受けていたとのこと。その中学生と、その後連絡しあったというエピソードを書いてくださいました。 少年犯罪の背景には、親から虐待を受けているケースが相当数あります。いじめや事件を起こした加害少年はもちろん悪いのですが、少年がそのような行動を起こすに至った気持ち、置かれていた家庭環境も理解しようとすることが大切だと思っています。 今回の円卓会議の初日に書かせていただいた川崎市の中学1年の男子生徒が殺害された事件では、加害少年が親から虐待にあっていた、学校でいじめを受けていたという背景も報道されています。親が子どもの気持ちに寄り添えない、寄り添う力がない場合も少なくありません。そんなときには、周囲の大人がその子を心配している、気遣っているというメッセージがきっと、子どもの心を守ってくれると思います。子ども自身が抱えたストレスが爆発するときは、自分か、他者に向くのです。自分に向く場合は、自傷行為や最悪は自殺というケースもあります。他者に向く場合は、家庭内暴力や、いじめ、無差別殺傷……というケースもあります。 もちろん、あまり関係性がない中で知らない子どもに寄り添うことは難しいですが、まずは顔見知りの近所のおじさんおばさんになること。その積み重ねがあると、いざというときに子どものSOSを受け止められる存在になれるかもしれないと思います。子どもは信じて受け止めてくれる相手かどうかを見抜いているよう。安心できる、心を打ち明けられる関係性があれば、「どうした?」「何かあった?」という声かけに、ふっと心の内を話してくれるかもしれません。具体的な解決にならなくても、話せる相手がいることが、重大な事件や犯罪に巻き込まれる抑止力になることも少なくないと思っています。そんな存在に、親でも、祖父母でも、親戚でも、近所の人でも、周囲にいる大人なら誰でもなれるのです。 シンゴパパさんの「“君のことをサポートしているよ”というメッセージを伝え続けたい」というコメントは、まさにこのことを書いてくださっているのだと思いました。 「危険なことをしていた時、怒らずに声をかけます」というNOBUさん。banana5さんは、「”アカの他人”である自分がどのように声掛けしたらよいか悩むことも」と書いてくださいました。でも、本当に危険な可能性があるなら、やはり「○○すると危ないよ!」と一声かけるのはとても大切だと思っています。声をかけるのをためらって、もし本当に事故に巻き込まれたとしたら。もし命を落とすようなことになったら、「あのとき、声をかけておけばよかった」と後悔しても時間を元に戻すことはできません。声をかけにくいこともあると思いますが、本当に危険な場面だったら「キミを心配している」というメッセージと共に伝えれば、注意されたことに対してそのときにはちょっとイヤな気がするかもしれないけれど、きっと気持ちを受け取ってくれると思っています。 「我が家の子ども達はご近所さんに見守られて生活しています」という、はなはな3さん。「義母世代の人達はどんな子どもにも注意や声かけをしているので、有難い」と書いてくださいました。周囲の見守りが、子どもが過ごす環境を、安全安心に保ってくれます。 1週間、議論いただきましてありがとうございました。今回の円卓会議が、ナナメの関係の第一歩になったらと思います。見張るのではなく、「キミを心配している」という見守りメッセージは、きっと子どもの心をプラスの方向に強くしてくれます。★高祖議長の過去の円卓会議より・児童虐待防止のため、親のストレスサポート、必要ですか?・ベビーシッター選び、困ったことありますか?・虐待防止推進月間。虐待通報、ためらいますか?
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